Stormの「ここがちょっと気になる」点

2009年7月2日 11:00
(山根康宏)
 Stormを使い始めて数カ月。大画面を生かしたメディアプレーヤーとしての利用は快適だ。プッシュメールの利用も大胆に「着信・確認専用」と割り切ってしまえば、文字の打ちにくさもあまり気にならなくなる。ゲームやカメラ、動画再生などマルチメディア用途に特化して使えばStormライフも楽しいものになるのだ。

 しかし使い続けているとやはり不満がいくつかでてきてしまう。まずは電池の持続時間。カタログ上の電池容量は1400mAhで、BlackBerry Boldが搭載する1500mAhのものとわずかな差しかない。しかし実際に利用してみるとStormの電池の持ちはBoldの半分程度のようなのだ。ちなみに両者の電池のサイズを比較するとBoldのほうが倍近く大きい。まぁモノが違うので、単純にサイズを比較しても意味は無いのだが、心理的にはStormにBoldサイズの電池を搭載して欲しくなってしまう。

 Stormの電池の持ちが弱いと感じるのは使い方の差によるところが大きい。ついつい動画を何度も見てしまうし、画面サイズも大きいために消費電力も高くなってしまうのだろう。出張や旅行時は予備電池を持つことは必須だ。USBケーブルでの充電も可能だが、コネクタは、最近の海外製端末に増えているマイクロUSB端子になっているので注意が必要だ。Boldなどが採用しているミニUSBよりさらに薄いコネクタで、日本で採用する端末はまだ多くない。筆者はいざというときのために予備のマイクロUSBケーブルをいつもカバンの中にいれている。

 また最近のスマートフォンは無線LAN搭載が標準だが、Stormは非搭載でHSDPA対応のみだ。パケット定額プランに入っていればストリーミングビデオの閲覧も気にせず利用できるだろうが、BlackBerryの定額プランは筆者の住む香港でもそれほど安くは無い。無線LAN搭載のBoldならメールはパケット通信、WEBは無線LANで、のように安価に済ませることもできるのだが......。ちょっと海外に出たときなどはホテルの無線LANも使えず、すべてがパケット通信となるため、ローミング代がかさんでしまう。Stormの後継モデルには、ぜひ無線LANを搭載してもらいたいものである。