意外と愛用しているiPhoneのボイスメモ機能

2009年9月7日 11:00
(白根雅彦)
 取材時にiPhoneのボイスメモ機能を使うことが多くなった。これは6月に公開されたiPhone OS 3.0で加わった新機能の1つだ。わたしは普通のICレコーダーも持っているので、iPhoneのボイスメモ機能はそれほど使わないかな、とも思っていたのだが、気がついたらかなり多用するようになってしまった。

 というのも、わたしのICレコーダーは単四形乾電池を使うのだが、ものぐさなわたしはというと、よく電池の交換を忘れてしまい、肝心なときに電池切れになってしまうことがあるのだ。対するiPhoneは、ヘビーに使うために毎日しっかり充電しているので、電池切れの心配は少ない。

 ケータイのマイクというと、本来は通話用なので、会議や講演の録音には少々心許ないところだが、iPhoneの場合はiPhone/iPod用の外付けマイクを使うこともできる。わたしはプロテック社製の小型マイク「カプセルボイス」を使用しているが、コンパクトなサイズで音質的にも満足している。

 ICレコーダーに比べると、iPhoneのボイスメモ機能は非常にシンプルで機能は少ない。録音時の操作は開始/一時停止と終了だけで、レベルや音質の調整はできない。しかしバックグラウンド録音にも対応するので、録音中にiPhoneのほかの機能も使える。また、録音中にスリープキーを押して画面の表示を消しても録音は継続されるので、電池の消費を抑えた録音も可能だ。

 録音したファイルは、iPhoneをパソコンと接続した際にiTunesへと自動で同期・転送される。ICレコーダー専用機に比べ、コピーも簡単で管理もしやすいが、わたしの環境(Mac)では、iTunes上でボイスファイルの名称を変更すると、再同期の際にエラーが発生してしまった。ファイル名は日時だけでは整理しにくいので、ここは修正して欲しいところだ。