HT-03Aユーザーにとっても待ち遠しいXperiaの登場

2010年1月29日 11:00
(村元正剛)

 久しぶりにAndroidケータイHT-03Aについて書こうと思う。昨年秋のOSのアップデート以降、GUIが改善され、Androidマーケットからダウンロードできるアプリも続々と増えており、使用感としてはさほど不満を感じることはない。それでもやはり併用しているiPhone 3GSをメインに使い、HT-03Aを手にする頻度は減りつつある。なぜか? その理由はやはり「アプリを使う楽しさ」に尽きると思う。

 すでに国内で200万人以上のユーザー(iPod touchユーザーを含めると、その倍以上になるだろう)を擁するiPhoneは、注目度の高いアプリの情報が口コミで入ってくる。使いたいアプリを自分で能動的に選ばなくても、「世界カメラって知ってる?」「TFMが聴けるアプリが出たよ!」なんていう情報が耳に入ってくるのだ。まだ、ユーザー数が少ないAndroidケータイは、口コミで情報が届くことはほとんどない。自分でAndroidマーケットにアクセスして、スグレアプリを掘り出したとしても、それを教える相手がいないのが寂しかったりもする。

 Androidマーケットが、App Storeに比べて、お目当てのアプリが探しにくいのも現状での弱点と言えるかもしれない。Androidマーケットでも、ジャンル別に、有料・無料別にアプリの検索ができる。しかし、気になるアプリのページを開いてみると、説明は英語、コメント欄も英語のみ……ということが多い。英語に苦手意識があるボクとしては、ダウンロードするのに二の足を踏むことも……。とは言いつつ、インストールしたアプリを数えてみると35個もあった。すべて無料アプリだ。中にはApp Storeで有料配信されているものと同等のものもある。

 さて、去る1月21日にドコモの2台目となるAndroidケータイ「Xperia」が発表された。タッチ&トライ会場では、Xperiaの発売時期に向けて開発されているアプリも紹介されていたが、クラブで上映されるPVのような映像を作れるアプリや、Googleマップをベースに友人との待ち合わせに使えるアプリなど、使ってみたいと思うアプリが少なくなかった。その多くはHT-03Aでも使えるものになるはずだ。

 今、HT-03Aを使っていて「使うべきアプリがわからない」「役立つアプリをうまく探し出せない」という人は、Xperiaが市場に出回ると状況が一変するかもしれない。日本語対応アプリがさらに増えることはもちろん、ネットやリアルでAndroidアプリの情報を交換できる場が広がることも期待できる。

 また、今年の秋には有料アプリの代金をドコモのケータイ料金で決済できる仕組みが導入される見通しなので、それを機に人気の高いアプリが有料化されることも考えられる。HT-03Aユーザーにとっては、これから秋までが役立つ無料アプリの落とし時になるかもしれない。

 最後に、ボクがダウンロードしたアプリの中で、おすすめベスト5を挙げておこう。興味を惹かれるアプリがあれば、ぜひ使ってみていただきたい。

1. トイカメラやポラロイドのような写真が撮れる「FxCamera」
2. 撮影した画像をリサイズしたり加工したりできる「PicSay」
3. 15言語の翻訳に対応し、精度もなかなかの「iTranslator for Android」
4. 日米の主要メディアが配信するニュースのRSSリーダー「ギュー・ニュース」
5. 度量衡換算表、郵便料金表など15種類の情報を網羅した「手帳の付録」