独断と偏見によるAndroidのTwitterクライアントレビュー

2010年2月9日 11:00
(甲斐祐樹)

 テレビの特集で見かけることも多くなり、最近注目度が増しているTwitter。iPhoneほどの数はありませんが、AndroidにもいくつかのTwitterクライアントが登場しています。あくまで個人的な好みと主観に基づいた意見ではありますが、Androidで使えるTwitterクライアントのいくつかを紹介してみたいと思います。

Seesmic

 無料ながらマルチアカウントやリストに対応するなど機能充実。インターフェイスは画面上部にタイムラインとリプライ、メッセージなどが並び、再読込などは本体のメニューボタンを押して表示したボタンを押す仕組み。画面下部にメニューが並ぶよりもこのほうがボタンが大きく取れて押しやすいため、個人的には好みです。

 かなり多機能でオススメのTwitterクライアントですが、画面上部の通知バーに常駐できないところ、In Reply Toが連続表示できず1件ずつたどっていくのが面倒なことに加え、タイムラインとリプライ、メッセージの読み込みがそれぞれ個別に読み込まなくては最新にならない点が手間で、個人的には常用ではなくサブクライアントの第1候補となってます。

TwitterRide

 今メインに使っているTwitterクライアント。リストもなければマルチアカウントもないシンプルなアプリですが、そのぶん一番自分にとって使いやすいと感じるアプリです。

 画面は上部にタイムライン、リプライ、メッセージの3タブだけとシンプルな構成で、再読み込みなどの機能はメニューボタンから表示するのはSeesmicと同じタイプ。In Reply Toのやりとりを「Conversation」として連続表示できること、機能を選ぶまでの操作回数が少なくてすむこと、何より一度の読み込みでタイムライン、リプライ、メッセージをすべて更新し、新着を教えてくれるところが気に入ってます。

 地下鉄などでは駅についたときしか読み込みするチャンスがないため、読み込み回数が一度でまとめられるのはありがたい限り。あとはリストにそろそろ対応してくれると自分の中では最強のアプリになりそうです。

Twicca

 国産かつメニューが日本語表示に対応しているのが特徴のアプリ。機能が非常に豊富で、文字の大きさなども細かく設定できるほか、フォローした人を6色のラベルで分類できる「ラベル」機能が特徴です。通知バーの常駐、In Reply Toの連続表示も対応していますが、マルチアカウントは対応していません。

 画面構成は今までの2つとは違い、下部に機能のアイコンが常駐するタイプ。ここは好みの分かれるところですが、画面下はタイムラインに重なってしまうことに加え、ボタンが小さいため押しにくいので、本体のメニューボタンを押して機能を呼び出すタイプが好みです。また、こちらもSeesmicと同様タイムラインとリプライの再読み込みが個別のため、常駐に至っておりません。

Twidroid

 無料版と有料版がありますが、大きな違いはマルチアカウントの対応。ただし、Seesmicが無料ながらマルチアカウント対応なので、有料のメリットが薄れているかもしれません。

 こちらも機能は豊富ですが、Twicca同様画面下に機能アイコンが並ぶ形であり、そのアイコンが6つもあるため、それぞれのアイコンが小さくて押しにくく感じます。アイコンの数は設定で4つまでに絞り込めるのですが、代わりに新規の発言と再読み込みがなくなってしまうのも困りもの。HT-03Aが登場した当時は他にTwitterクライアントも少なかったのですが、最近は前述3つのクライアントなど数も増えてきていることもあり、あまり起動しなくなってしまいました。

 以上、あくまで個人の主観によるTwitterクライアントをご紹介しました。ただし、この評価は現時点のものであって、常にバージョンアップでさまざまな機能が追加されていくアプリの世界では、数日後にもお気に入りアプリが大きく変わっている可能性もあります。その点をご理解いただいた上で、自分にぴったりのTwitterクライアントを探す助けになれば幸いです。(→続編:多機能かつ高速なAndroid版「Tweetdeck」が快適