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バルセロナでHYBRID W-ZERO3は使えるのか

2010年2月16日 11:00
(石川温)

 2月15日からスペイン・バルセロナで開催されているMobile World Congress 2010。今年はGoogleのエリック・シュミット氏が参加し、さらにアプリ関連のイベントも同時開催されるなど、スマートフォンの存在感がますます増してきそうなイベントとなっている。

 さて、会期中、やはり必要となるのが通信回線。プレスルームには無線LAN環境が整っているが、宿泊するホテルは去年も泊まったかなりの安宿。しかし、会場からも近く、ロビーのオヤジたちの陽気な振る舞いと隣のレストランがかなり美味しいので気に入って今年も予約してしまった。値段も値段なので、ロビーだけが無線LANエリアで、客室にはインターネット環境が整っていない。是非とも客室でも無線で通信できる環境を整備しておきたいところなのだ。

 まず、バルセロナ空港に降り立って向かったのが空港内の電器店だ。到着したのが土曜日の夜7時半頃。ここからバスに乗って市内に向かってもキャリアショップなどは閉店しまいそうな時間となる。ならば、確実に購入できる空港内で手に入れておくのが賢明だ。スペインは日曜ともなると飲食店や土産物屋以外はほとんどが定休日となり、キャリアショップやケータイを扱うお店も当然開いていない。月曜日は朝から取材が始まるので、できれば土曜日中に調達しなくてはならないのだ。

 ターミナル内にあった電器店の店員に尋ねると「うちはOrangeしかない」という。本来ならば安価で定額データ通信ができる「Yoigo」というキャリアが欲しかったのだが仕方がない。そこで音声通話用のプリペイドSIMカード(15ユーロ)と、USBデータ通信端末に加えてプリペイドSIMカードが同梱されているパッケージ(49ユーロ)の2つを購入。データ通信は1日3.9ユーロで使えるということもあってかなり便利そうだ。店頭ではパスポートを提示しただけで購入できた。

 案の上、バスが空港を出発し、市内の終点に着いた頃はちょうど8時半。遠くでMovistarというキャリアショップのシャッターが降りている最中であった。

 ホテルにチェックインして早速、セットアップにかかる。今回からこのコーナーで取り上げることになるHYBRID W-ZERO3にまず音声用SIMカードを挿入する。今回のために、ウィルコムから発売前のGSM対応W-SIMカードを借りてきているのだ。OrangeのSIMカードを刺した後「PINコード」を入力すると、ちゃんと電波をつかんでくれた。

 回線をアクティベートするには、コールセンターへの電話が必要だ。電器店の店員によれば「0034を押したのち、自分の電話番号を打ち込んで発話。するとコールセンターにつながるので1のボタンを押せ。有人対応になるがスペイン語で話しかけられるから、英語のわかる人に変わってもらえ。いいな」とのこと。

 早速、英語のできるオペレーターに代わってもらい、名前と電話番号、さらにはパスポート番号と国籍を伝えた後「数分後には普通に使えるようになるわ」ということで電話を切った。オペレーターのお姉さんの通り、5分後にはちゃんと使えるようになっていた。

 問題はデータ通信のほうだ。

 USBデータ端末にSIMカードが同梱された形になっているが、端末は使わず、SIMカードをHYBRID W-ZERO3に挿入して、持ち歩こうと思って購入した。PCを使いたいときもHYBRID W-ZERO3のインターネット共有機能を使えばいいからだ。

 しかし実際には、SIMカードを挿入してもHYBRID W-ZERO3がSIMカードを認識してくれない。音声用は問題ないのにデータ用だとダメなのだ。もちろんいつもはFOMAカードを挿入する場所にデータ用SIMカードを挿しているにも関わらずだ。試しに手元にあるNexus Oneに挿入しても反応しない。ただ、香港版のiPhone 3GSだとまったく問題なくデータ通信が行えるから不思議だ。

 やはりUSB端末専用のSIMカードということもあり、認識できないのかも知れない。とりあえず、HYBRID W-ZERO3は音声通話用と無線LANエリアで使い、なんとか会期中に他のSIMカードをゲットしてデータ通信にチャレンジしてみたいと思う。