iPhoneにFINAL FANTASYのIとIIがやってきた!

2010年3月5日 11:00
(白根雅彦)

 ついにApp StoreにてFINAL FANTASYの1作目と2作目が発売された。FINAL FANTASYといえば日本を代表するRPGシリーズの一つ。1作目の初出は1987年、2作目は1988年とかなり古いが、何度もリメイク・移植されている名作ゲームだ。わたしは1作目の方はファミコン版だけでなくケータイアプリ版もプレイしたが、2作目の方は小学校時代のファミコン版以来プレイしていないので、購入してみることにした。

 iPhone/iPod touchのFINAL FANTASY IIは、リメイク版であるプレイステーション版あたりをベースにしているようで、ファミコン版に比べると絵も音も大幅に綺麗になり、追加要素のエクストラダンジョンもある。操作方法はタッチパネル向けにリファインされていて、移動時のみ画面左下に表示されるバーチャルカーソルキーを使うが、そのほかの操作はすべてタッチで行う。この形式、必ずしもベストの操作感とは断言はできないが、とくにストレスは感じないし、カーソルキーをポチポチ押して選択していたゲーム機との違いが新鮮で面白くも感じられる。

 モバイル機器向けの機能としては、いつでもセーブできるだけでなく、ホームボタンで中断したところから再開する「リスタート」機能が用意されている。戦闘中のリスタートには対応しないが、ロックボタンでの一時停止の方は戦闘中だろうが魔法詠唱中だろうが可能だ。このおかげで電車待ちなどちょっとした空き時間にもプレイしやすい。ただし、FINAL FANTASYのプレイ中は、画面から時計や電池などのピクト表示が消えるので、電池がどのくらい減ったかがわからない。この手のゲームは時間経過を忘れがちだが、外出先でのプレイ時は、電車の乗り越しとともに電池残量にも注意が必要だ。

FINAL FANTASYFINAL FANTASY II

 価格は1作目、2作目ともに1000円になっている。App Storeでは高い部類に入るが、これだけ大作ゲームなら妥当な値段だろう。App Storeで買ったゲームは、ファミコンのカートリッジのように貸し借りしたり中古屋に売ったりできないが、iPhoneのプラットフォームさえ変わらなければ、機種変更してもずーっとプレイし続けられる。古いゲームにありがちな「久しぶりにプレイしたいけどソフトが見つからない!」というパターンがないのは、App Storeの良いところだ。そういえばわたし、FINAL FANTASY IIは友人に貸してそのまま帰ってこなかったんだよな……。