12メガカメラ+無線LAN

2010年4月26日 06:00
(湯野康隆)

 SH006の数ある魅力の一つが、12メガのCCDカメラ。画素数だけで言えば、もう完全にその辺のデジタルカメラに追い付いている。デジタルカメラと比べると、どうしてもレンズ部分に制約があるので、なかなか横並びで比較できるものでもないが、それでも巷のケータイの中では、SH006の解像感はピカイチだ。

 というわけで、最近、静止画をバンバン撮影しているのだが、ここで少し不満に思うのは、せっかく無線LANに対応しているのに、無線LAN経由で撮影したデータをパソコンに転送できない点だ。もちろん、microSDカードやUSB、Bluetooth、赤外線通信など、従来通りの手段でデータを持ち出すことは可能なのだが、そこはやっぱり無線LANでできるようにしてよ、と思ってしまう。

 例えば、同じく無線LANに対応したドコモのN-06AやN-02Bなんかでは、ライフストレージという機能が用意されており、フォトストレージサイトに自動的にデータを転送してくれる。できれば、今後は同様の機能を用意してもらいたい。さらに欲を言えば、DLNAに対応するなどして、パソコンやテレビなどからケータイの中のデータを参照できるようになるとうれしいのだが。

PCサイトビューアーを使って最大サイズの写真データをフォト蔵にアップロード

 もっとも、無線LAN経由でデータを持ち出す術が全く無いかというと、そうでもなく、実はPCサイトビューアー(フルブラウザ)を活用すると、フォト蔵などのフォトストレージサイトに最高画質のデータをアップロードできる。かなり面倒な作業ではあるが、いざというときには役に立つかもしれない。

 また、これは全キャリアに共通した話だが、メールに添付できるファイルの容量の制限がカメラの性能に追い付いていない面もある。12メガピクセルともなると、静止画1枚あたりの容量は約3MBになるのだが、例えば、auの場合、添付できるJPEGファイルの容量は2MBまで。もう一声、という感じなのだ。上りの通信速度を考えると、あまり現実的ではないのかもしれないが、徐々にでも緩和してほしいところだ。