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帰ってきたiPhone版NAVITIME

2010年5月7日 06:00
(白根雅彦)

 日本のケータイではおなじみのナビゲーションサービス「NAVITIME」のiPhone版が、リニューアルして再登場した。以前のiPhone版NAVITIMEは、ケータイ版をそのまま移植したような作りになっていて、iPhoneと相性の良いものではなかった。しかし再登場したNAVITIMEは、タッチパネル操作にも最適化され、より使いやすくなっている。

 NAVITIMEは、ポイントtoポイントで歩行者向けナビゲーションをしてくれるサービスだ。出発地と目的地を設定すると、徒歩と公共交通機関を組み合わせ、最適なルートを検索してくれる。駅から目的地までの徒歩ルートでは、音声によるナビゲーションも付く。鉄道の乗り換え案内だけならば、無料でいくらでも優秀なアプリがあるが、徒歩ルートも含んだきめ細かいナビゲーションが、NAVITIMEならではの特徴だ。

 徒歩ルートを含んだナビゲーションは、iPhoneが標準搭載するマップアプリでも行える。この標準のマップ、要するに「Google マップ」なのだが、徒歩と鉄道を組み合わせた経路検索など、NAVITIMEに近い機能を、なんと無料で利用できる。この標準マップとNAVITIMEのどちらが良いか、これがなかなか難しい。

 まず、検索結果のきめ細かさと正確さは、NAVITIMEの方が上だと感じられた。標準マップは最低限のルート検索しかしてくれないが、NAVITIMEは地下鉄の出入り口を識別して徒歩ルートを作ってくれるので、都市部では非常に使い勝手が良い。鉄道だけでなくバスやフェリーなどにも対応しているのもありがたい。徒歩ルートは音声でのナビゲーションもしてくれるので、ヘッドホンなどを使っていれば画面をあまり見ないでも、ナビゲーションを利用できてしまう。

 一方の使い勝手面では、NAVITIMEの方もかなり使いやすくなっているが、それでも標準マップアプリの方が使いやすい場面が多い。たとえばiPhoneのメールアプリは、本文中に書かれている住所をタップするだけで、標準のマップアプリを起動させることができる。こうした連携は、標準アプリならではの便利な機能だ。

 さらに標準のマップは、「Google Mobile App」の音声検索結果とも連動できるので歩きながらでも使いやすい。ちなみにEZweb版は音声検索に対応しているので、是非ともiPhone版のNAVITIMEも対応して欲しいところだ。

 また、有料・無料の違いも大きい。NAVITIMEの料金は月額315円で、しかも課金登録には、NAVITIMEのサイトでクレジットカードを登録するなど、ちょっとした手間がかかる。対する標準マップは、通信費用だけで使い放題だ。

 毎日のように異なる場所へ電車移動したり、知らない地方への出張が多い、そんな人にとっては、NAVITIMEは月額315円の価値はあるだろう。しかし、ナビゲーションが必要になるのは月にせいぜい2〜3回、という人も多いだろう。そんな人には、月額315円を払うのはちょっともったいなく感じられてしまう。ケータイ版NAVITIMEには24時間95円といったプランも用意されているので、iPhone版にもアプリ内課金で手軽に使える短期プランを用意して欲しいところだ。