iPad、“人前デビュー”と羞恥心

2010年6月2日 06:00
(石川温)

 日本でもようやく発売となったiPad。この週末、早速あれこれアプリをダウンロードして楽しんでいた人も多いと思う。

 日本ではソフトバンクモバイルが扱うことになり、ネットワークも同社の3G回線を使うことになった。ネットワークの品質やエリアが完璧とは言えないものの、Wi-Fi環境だけでなく、3Gエリアのさまざまな場所で使えると思うと、喜ばしい限りだ。

 ただ、ようやく手に入れた3G版iPadだが、カフェや電車のなかなど人前で使うのには、まだちょっと恥ずかしい。発売されたばかりということもあり、何だかこれ見よがしに使っているように見られてしまいそうなのが、どうしても怖いのだ。

 とりあえず、いつでもどこでもiPadを使えるようにと、カバンの中に入れて持ち歩いている。しかし、実際に外出先でメールの処理や原稿を打つのはiPhoneもしくはノートパソコン。いまだに出先でiPadを使ってガシガシメールやウェブ閲覧をしたことはない。なんとか、“人前デビュー”をしたいのだが、どうしても羞恥心が邪魔をしてしまっている。

 ネットやTwitterによれば、iPadは、飛行機のなかで使うとキャビンアテンドと仲良くなれるきっかけになるらしく、ナンパツールとして最適な道具にしている人もいるのだという。自分も国際線のなかではこそっと使ったことはあるが、それも4月にアメリカでiPadを購入した帰国便の中くらいで、その後の飛行機では目立たないようにポメラを使い、ポチポチと原稿を打つようになってしまった。

 700g前後と軽く、携帯性に優れるiPad。しかし、本格的にモバイルで使うとなると、まだなんだか気恥ずかしい。ユーザーが増えて、誰もがiPadを当たり前のようにモバイルで使うようになれば、そんな気を遣う必要がなくなるとは思うのだけれど。なんせ、小心者なもので、なかなか「モバイルiPadデビュー」ができないのが目下の悩みだったりするのだ。