iPadで原稿は書けるのか

2010年8月4日 06:00
(石川温)

 発売開始から結構な日数が経過したことで、とりあえずは何とか人前でも恥ずかしがらずに使えるようになったiPad。こうなれば、出先でも徹底的に活用したくなってくるもの。特に、これまではカフェなどではポメラを使って原稿を書いていたので、これをiPadに置き換えれば、さらに便利に活用できるのではないかと淡い期待を抱いてみた。

 キーボードは、すでに所有していたアップルのBluetoothキーボードを接続。あとは原稿作成に適したエディタアプリを見つけたいところだ。

 iPadでの文書作成といえば、真っ先に思いつくのがアップルの「pages」。確かに文書作成できるのだが、ライターとしては「文字数」がカウントできないことには話にならない。とりあえず、下書き程度には活用できるが、本格的な原稿執筆にはやや不向き。

 iPadで原稿を書き始めようと思って、もう一つ不便に感じたのが「シングルタスク」だという点。原稿を執筆する場合、ネットでスペックや過去の記事などを調べつつ、原稿を書くということが圧倒的に多い。そうとなると、いちいちエディタからホームボタンを押してブラウザを立ち上げるというのが結構、面倒だったりもする。

 iPhoneはすでにiOS4になってマルチタスクを実現しているが、iPadはまだ先の話。しかもマルチタスクとはいっても、画面の切り替えはやはりホームボタンを押さなくてはいけないので、iPadがiOS4になっても劇的な使い勝手の向上は期待できそうにない。

 そんななか、あれこれアプリを探して「これは!」と思ったのが「Desktop」というアプリだ。なんと、iPadの画面を2分割にして、それぞれ別の機能を使えるというものだ。使える機能はブラウザ、エディタ、カレンダー、通貨、辞書、メール、マップ、天気などなど。

 例えば、ウェブをみながらテキスト原稿を打つ、といったことが可能になっている。残念ながら文字数のカウントはできないが、ウェブをチェックしながら原稿を書けるのは結構、便利だったりする。

 なかなか使い勝手のいいiPad用エディタアプリが出てこないなか、とりあえず、Desktopを使って原稿を執筆中。本格的に原稿を書けるエディタアプリが出てこないなら、いっそ、自分でアプリを作ってみようか知らん。