N900の純正ケースで「おサイフ」する

2010年8月17日 06:00
(山根康宏)

 Nokia N900はスライド式キーボードを備えた形状をしている。そのため普段はポーチタイプのケースに入れて持ち運んでいるのだが、これだとすぐに利用したいと思ってもケースから出すのが面倒になってしまうこともある。いっそケース無しで持ち運べばいいのだろうが、愛着ある端末だけに大切に扱いたくなるのが人情ってものなのだ。

 そう思っているところにNokiaから使いやすそうな純正ケースがようやく発売された。このケースが発売されたのはちょっと前のこと。だがN900のセールスがあまり思わしくないのか、すぐに売り切れて、しばらく品切れが続いていたのだ。筆者も実はそのとき一度購入したものの、すぐに知人に譲ってしまい、再入荷を心待ちにしていたのである。

 この純正ケース、いわゆる「のり巻き」タイプで本体の外側にはめて利用する。スライドするキーボード(というかディスプレイ)部分もプラスチック製の爪をひっかける構造のため動きもスムース。背面のカメラ部分も、カメラ周りのスタンド部分まで穴があけられているためケースを装着したまま本体を斜めに立てておくこともできる。

 そしてケース内側にはポケットがあり、ここにICカードが入るのだ。香港ではオクトパスカードというICカードが1997年から利用されており、今や香港の人口700万を超える1000万枚以上が流通しているほど普及している。このオクトパスカードは地下鉄やバス、トラム、フェリー、スーパー、マクドナルドやスタバなど様々なところで利用できるのだ。

 さっそくこのN900純正ケースに入れて改札で使ってみたところかなり便利。これならば財布を忘れて外出しちゃってもN900さえ持っていれば移動や食事、簡単な買物はすべてOK。次の新機種が出るまではもうちょっとN900を使い続けられそうである。