クラウドの存在を感じる通信ナビ

2010年11月9日 06:00
(湯野康隆)

 通信ナビを使う一番のメリットは、渋滞情報などをいつでも取得できるところだろう。とりわけ、渋滞が多いエリアではこれが重要。目的地までの道はよく知っているからナビは不要だけど、今日はどこが渋滞しているのか教えてほしい、という場面が多いのだ。CAR NAVITIMEの場合、起動後すぐに最新の渋滞情報を取得できるので、ありがたい。

 もう一つ、目的地の設定をナビの外から行えるというのも、通信ナビを使うメリットだろう。CAR NAVITIMEの場合、パソコンやケータイのWebブラウザからも目的地の設定が行える。パソコンの場合、「au one」の「地図&ナビ」というコーナーで、auのケータイの場合、「EZ助手席ナビ」でそれぞれ目的地の設定が行える。

 筆者の場合、いつもパソコンの前で仕事をしているので、au oneから目的地の設定を行うことが多い。目的地を設定して、「CAR NAVITIMEへ送信」をクリックすれば、次回ナビを起動したところで目的地が設定されている、という流れだ。ナビのタッチパネルディスプレイをポチポチと操作して文字入力する手間もなく、楽ちんだ。

 で、気持ち悪い、というか面白いのは、過去に調べた地点履歴がナビ、サイトの両方から参照できるというところ。携帯電話の発着信履歴もそうなのだが、意外と人間の交友範囲、行動範囲というのは限られており、しばらくすると、そこを参照するだけで事足りてしまうのがうれしいやら悲しいやら……。