新しい「Evernote for Android」でクラウドなボイスレコーダーに

2010年11月10日 06:00
(関口聖)

 NTTドコモからたんまりと新機種群が発表された中、目玉の1つとして「Evernoteのプリセット」が紹介された。ドコモのAndroid端末ならプレミアム機能1年間利用可能、ということで、仕事を終えた8日深夜、さっそくLYNX SH-10Bにインストールしていた「Evernote」アプリをバージョンアップ。ちょっと手順を間違えたのか、インストール後、起動しようとするとエラーが出てしまうようになったので、一度消去して、再びインストールすると、無事利用できるようになった。

 今回のAndroid版「Evernote」は、バージョンが2.0になって、一から作り直したというアプリ。ユーザーインターフェイスが変更されたほか、プレミアム会員であれば、圏外でもノートを参照できるローカルキャッシュ(オフライン・ノートブック)が利用できるようになった。Evernoteでは、テキストだけではなく、写真や音声も記録できるので、Android端末がクラウド対応デジカメ兼ボイスレコーダーとして利用できることになる。特に利用頻度が高いのはボイスレコーダー、ということで早速試してみた。

 閉じた状態でも、3G回線やWi-Fiをオフにしても録音はできる。さらに録音しながら文字入力することもできる。少し試して同期したら、パソコンのブラウザ上で録音データを確認することもできた。発表会はだいたい1時間程度、ということが多いので約71分、圏外状態で録音。アプリを一度終了し、Wi-Fiをオンにしてからアプリを起動して同期を図ったところ、きちんとサーバー側にも反映された。ちなみに録音データはAMR形式だ(QuickTimeプレーヤーがもう少し使いやすければ嬉しい)。

 これで「Evernoteで録音」→「クラウドに同期」→「パソコンで再生」という流れで仕事を進められる。あまりの手軽さに、初めて使ったときは密かに興奮して、「明日から全ての取材をこれでいくぞおお!」と決意してしまったほど。QWERTYキーはどこへやら、だ。もっとも録音品質を考えると多少不安はあるので、最初は予備的な使い方になるだろう。ただ、囲み取材でボイスレコーダーではなく、閉じたLYNX SH-10Bを突き出したら、話し手にはそうとう怪しまれそうな気がしてならない。無事、取材できるだろうか、今から不安である。