スマートフォンとradikoで再認識、ラジオはやっぱり面白い

2010年12月2日 06:00
(津田啓夢)

 小学校の頃からラジオが好きで、ラジオ番組について作文(宿題)を書いたことも一度じゃない。12月1日、IPサイマルラジオの本格的な実用化に向け、radikoが株式会社化、配信エリアも拡大された。

 radikoアプリは、関東エリアではこれまで東京と神奈川、千葉、埼玉の1都3県で利用できた。関西エリアは、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県の2府2県。12月1日の配信エリア拡大によって、関東には群馬、栃木、茨城の3県が加わり、関西では滋賀、和歌山の2県でサービスが始まった。さらに配信システム自体も強化されるという。

 11月30日、編集部から自宅まで、いつものようにAndroid版のradikoアプリでラジオを聴きながら帰宅する。四ッ谷駅と新宿駅付近で一旦途切れたものの、それ以外はスムーズに聴ける。都心を移動する限り、全然聴けなくて困ったことはない。途中で途切れる際も、放送波のように音声に雑音が交じるわけではないため、個人的には放送波より聴きやすい。最寄駅に到着したころ、0時を回り日付けをまたいだ。たまたま聴いていたJ-waveの「RADIPEDIA(ラジペディア)」で、MCのKREVAがradikoで視聴エリアが広がったことを伝えていた。

 学生の頃、夜更かししながらラジオをよく聴いたものだが、働き初めてからは少し遠ざかっていた。当時は難聴取エリアの基地周辺に住んでいたせいもあって、聴けるラジオ番組は非常に限られていた。今なら通信環境さえあればradikoアプリで複数の番組が楽しめる。

 スマートフォンを使えば手軽にラジオが楽しめ、再びラジオ放送が面白くなってきた。雑音の中、耳だけに神経を集中しながら聴いていたオールナイトニッポンが懐かしくもあるが、radikoとスマートフォンで新しいラジオライフを実感している。