LUMIX Phoneで撮って撮って撮りまくる

2011年1月20日 06:00
(関口聖)

 続々とラインナップが拡充され“スマートフォン元年”とも言われる2010年が終わり、2011年こそスマートフォンに! という人も少なくないだろうが、おサイフケータイの重度中毒患者である関口は、1台目としてはまだまだフィーチャーフォンが手放せない。もちろん2台目として「LYNX SH-10B」は活躍中だ。mixiアプリの開発者向けガイドラインでサポート対象外と案内されたり、Android 1.6では使えないアプリが登場したりしつつも、「LYNX SH-10B」は大活躍中であり、泣いてなんかいない(って今のところ困ることはないです、これホント)。

 それはさておき、今冬のフィーチャーフォン、特にドコモのラインナップは興味深いものばかり。109ケータイの「F-04C」やフルタッチな「SH-05C」、タフネスな「N-03C」など、選び甲斐のある個性派モデルが揃う中、昨秋に次男が誕生した関口は、カメラ機能を最重要視することに。発表会でデジカメにしか見えない「L-03C」とともに“カメラっぽいケータイ”として紹介された「LUMIX Phone P-03C」をチョイスした。

 というわけで日々、「LUMIX Phone」を使いまくって撮影しまくっている。あんまり注目されていないが、オートECOモードは結構安心できる機能だし、PCバックアップも面白い。全体的にさくさく操作できてストレスフリーだ。それぞれ、今後あらためて紹介したいが、今回は最大の特徴であるカメラ機能をサンプル画像とともに見てみたい(リンク先はおおむね3120×3120ピクセル)。

 これまでも機能拡充がはかられていたパナソニックケータイのカメラ機能だが、LUMIX Phoneでいろいろ撮影してみると、コンパクトデジカメと遜色ないように思える。色味もシャープさも、暗がりでの撮影も、関口個人としては大きく満足できる。パッと撮影し、Twitterやmixi、Flickrへ投稿するのもラクチンだ。

正方形では“逆さツリー”を撮影できなかった

 と、ここで困ったのが手持ちのコンパクトデジカメとの使い分けだ。取材時の予備もかねて、普段からコンパクトデジカメを持ち歩いているのだが、「LUMIX Phone」導入直後は、1回のシャッターチャンスでコンパクトデジカメとLUMIX Phoneの両方を出す、という使い方をすることもあった。それが徐々に、「ずっと残しておきたい写真はデジカメ、ネットへ投稿するならLUMIX Phone」という使い方になってきた。そこで、「LUMIX Phone」で撮影する写真は正方形(3120×3120ピクセル)にしておくことに。

 こうなると「LUMIX Phoneは本気の場面じゃ使えないのか」と捉えてしまうかもしれないが、画質の面で不満はない。ただ、ピントが合う速度や静かな場所で撮影したい時での利用などコンパクトデジカメのほうが便利と思う場面があるのも確か。デジタル一眼レフとの共用なら、もっとはっきり使い分けられそう。やっぱりさくっと撮影して、誰かとシェアする、という使い方のほうがケータイカメラには合ってると思う。全般的に満足度が高いカメラ機能だが、スマートフォンと比べると、カメラ対応のiアプリがもっと充実して欲しいかも。

 ちなみに撮影中に指がかからないように、と配置されたレンズは、確かに絶妙な位置で“撮影時に”困ることはない。ただ、“ケータイとして”使う時間のほうが圧倒的に長く、ポケットからの出し入れの際などでレンズ周辺を指で触らないようにするのが大変難しい。ポケットへの手の差し入れ方は、以前よりはるかに気を配るようになったのだが、関口にとってはまだまだ修練中の課題。街中で、ゆーっくり、そーっと上着のポケットに手を入れている怪しい男を見かけても、優しく見守って欲しい。