海外取材では電源関連に気を遣うべし

2011年2月16日 06:00
(白根雅彦)

 スペインのバルセロナで開催されるケータイ専門の展示会、Mobile World Congressに行くことになった。いや、すでに行っている。このコラムが掲載される頃には、わたしやほかの筆者陣の書いたMobile World Congressの記事が本誌に掲載されているはずだ。

 ケータイ Watchの場合、海外イベントでは取材から記事執筆、写真加工までを現地やホテルで当日中に行う。そのため、デジカメだけでなくノートパソコンなど一通りの機材を現地に持ち込んでいる。それに着替えなども加わるのだから、荷物の総量たるや、相当なものだ。しかし当然のことだが、荷物は少ない方が好ましいので、可能な限り切り詰めるようにしている。なかでも気合いを入れているのが、充電・給電関連製品のコンパクト化だ。

三つ叉タップ
USB充電アダプタ。普通の機器なら4つ同時に充電できる

 たとえば根本となるコンセント部分、ここは三つ叉になっているコードの短いテーブルタップを持っていく。これならばコンセント形状変換アダプタを1つで済ませられるし、ホテルのコンセントが少なくても対応できる。3つのコンセントが直交しているので、大きめのACアダプタを同時に使える。そこそこのホテルだと、デスクにコンセントがあるので、これで足りてしまうが、そうでなさそうな場所では延長コードも持っていく。

 三つ叉のテーブルタップには、ノートパソコンとデジカメの充電器、そしてケータイなどモバイル機器の充電アダプタを装着する。モバイル機器の充電アダプタは、さまざまな機器に対応できるUSBタイプの製品が便利だ。今回はバッファローコクヨサプライ製の「2A HIGH POWER CHARGER」を用意した。4つの電源用USBポートがあるので、今回の取材に持ち出すモバイル機器の充電をすべて同時に行える。

 充電するモバイル機器は、iPhoneとSIMフリー端末(ノキアのE61や海外で調達した端末)、そして外付けバッテリ2個。きっかり4つのUSBポートで充電できる。いずれの機器も、USBから充電するためのケーブルアダプタは、リール付きなど極力コンパクトな製品を選んでいる。

 これらの充電・給電関連製品を合わせると、だいたい重さは800gくらいになる(延長コードを除く)。荷物全体から見ると、それほどたいした重さはないが、それでも品数が増えすぎると、運ぶときにかさばりやすくなり、忘れ物や紛失のリスクも増していく。それだけに、品物の整理やコンパクト化には気を遣わなければいけない。

 スマートフォンは充電端子がmicroUSB化しているし、そうでないアップルとノキアのケータイの充電アダプタも、全世界どこでも現地調達に困ることも少ない。しかしそうはいっても、売っている場所がわからなかったり言語や品質の問題もある。海外に行くときは、モバイル機器本体だけでなく、充電・給電関連の品物も、必要なもの、使いやすいもの、軽くてコンパクトなものをしっかりと準備していきたいものだ。