F-01Cの電子辞書を使っています

2011年2月23日 06:00
(村元正剛)
25種類の電子辞書が使えて、直近で使った辞書が上位に表示される

 F-01Cのセールスポイントのひとつに「電子辞書」がある。「広辞苑」や「新漢語林」「現代用語の基礎知識」など全25冊の辞書データを収録したDVDが付いているのだ。このデータをPCでmicroSDカードに取り込んで、端末に装着すれば利用できるという仕組みだ。FOMA USB接続ケーブルを持っていれば、端末にmicroSDを装着したままでも辞書データを読み込むことができ、筆者はその方法で取り込んだ。

 データの取り込み作業自体は、なんら難しくはないのだが、ユーザーの視点から言わせてもらえば、ひと手間であることには違いない。あらかじめ辞書データを収録したmicroSDが同梱されていればもっと便利なのになぁ~と思ったりもした。でも、辞書データの容量は全部で2GB弱もある。microSDには画像や動画も保存するので、使い方によっては大容量のカードが必要になる。「自分の用途に応じた容量のmicroSDを買って、そこに必要な辞書を選んで入れてください」ってことなのだと思う。

 microSDに取り込んだ辞書は、「便利ツール」→「電子辞書」から利用できるようになっている。筆者は、「電子辞書」を「待受ショートカット」に登録して、必要なときに素早く利用できるようにしている。

 筆者は普段「新明解国語辞典」や「プログレッシブ英和・和英辞典」など紙製の辞書を使っている。電子辞書端末は自己所有して使ったことはないので、F-01C用の電子辞書とは比較しづらいのだが、語彙の豊富さには十分満足している。

 ケータイには電子辞書機能を搭載している機種が多いが、説明が簡潔すぎて物足りなく、「Wikipedia」などのオンライン辞書に頼ることが少なくなかった。F-01Cには「現代用語の基礎知識」や「みんなの国語辞典 あふれる新語」「KY式日本語」といった辞書も収録されているので、新しい言葉やさほど耳慣れない言葉もヒットする。

 辞書を指定してキーワード検索ができるほか、複数の辞書で一括検索することもできる。辞書の検索結果をコピペできるのも便利。メールを書いていて「このスペルで正しいんだっけ?」と不安になったときに、辞書で調べて、正しい英文をコピーして貼り付けるといった使い方もできる。

 さほど活用はしていないが、外国語会話辞典も楽しい。日仏英・日独英・日中英・日韓英の4種類の会話辞典が用意されていて、シチュエーション別に会話文例の検索でき、音声で聴くこともできるのだ。購入してからしばらくの間は、暇つぶしがてらの語学レッスンとして活用させてもらった。

 F-01Cの電子辞書は、日常生活で辞書の利用が多い人には直接的に役立つことはもちろん、そうではない人にも「いざというときに役立つかも」という安心感を得られる特典のように感じている。

複数の辞書で一括検索できるのは便利「広辞苑」の検索結果例
「現代用語の基礎知識」の画面例音声も聴ける「3か国語会話辞典」はなかなか楽しい