オーストラリアでmicroSIMを探す旅に出た

2011年4月1日 06:00
(石川温)

 3月25日、日本を除く25カ国でiPad2が発売された。当日はオーストラリアのアップルストアにiPad2を買いに行った。オーストラリアで売られているiPad2は当然ながらSIMロックがかかっていない(というか、国内他キャリアが使えないようにロックがかっているのは日本のソフトバンクのみ)。

 というわけでオーストラリアでmicroSIMを探す旅に出た。

 まず、向かったのは「Optus」というキャリアのショップ。店内のディスプレイのなかにiPad用のmicroSIMが展示されていた。「指を指して、これちょーだい」といえば、スムーズに買える。毎月払うプランもあるが、もちろん旅行者と言うこともあり、プリペイドで購入。30オーストラリアドル(約2560円)で3GBのデータが使える(有効期間は30日間)。購入するにあたっては、パスポートの提示とオーストラリアの住所を聞かれた。住所に関しては「旅行者なのでもっていない」と伝えれば、特に問題はない。プランを使い切ってしまった場合はネット上でチャージを行えばいいとのこと。親切にチャージ用のアドレスをメモ用紙に書いて手渡してくれた。

 次に向かったショップはボーダフォンショップ。しかし、「3」というキャリアの看板も掲げられている。オーストラリアではボーダフォンと3が統合された状態になっている。会社は一緒だが、ネットワークや料金プランなどは現状では異なったものが提供されているようだ。「ボーダフォンと3、どっちのmicroSIMにする?」と聞かれたので、馴染みのあるボーダフォンを選択した。ボーダフォンでは、microSIMカード代は無料。ネットでチャージすることで利用できるようになる。ここでもパスポートを提示する。ちなみにプランは9.95オーストラリアドルで250MB、14.95オーストラリアドルで1GBが利用可能だ(ほかに4GB、10GBもある。いずれも30日間有効)。

 次に足を運んだのは「Telstra」。ここは移動網だけでなく固定網なども手がけるオーストラリア最大の通信会社だ。ここでも「iPad用のmicroSIMカード、あるかい?」で話は通る。パスポートを見せればOK。価格はOptusと同じく30オーストラリアドルで3GBの利用が可能だった(有効期限は30日間)。

 日本で売られているiPadも海外に行けばSIMロックフリーで使える。ソフトバンクでも「海外パケットし放題」を提供しているが、1480円の上限で収まるのは6月30日までとなっている(7月からは上限1980円、動画などを利用すると2980円。ソフトバンクモバイルのことなので、キャンペーン期間が延長されることも考えられるが)。

 オーストラリアに2日以上滞在して、iPadを活用するのであれば、間違いなく現地microSIMカードを購入した方がお得な計算となる。訪れたメルボルンであれば、キャリアショップは市内のかなりの場所に点在していた。iPadなどがあれば、現地の調べ物にはかなり役立つ。試しに購入してみるのも良いだろう。