「あのスマートフォンより速い」に行く前に

2011年4月19日 06:00
(法林岳之)

 この1年くらい、いつも持ち歩く主要3社の端末とは別に、各社のスマートフォンを取っかえ引っかえ、持ち歩いてきた。書籍を執筆する関係もあって、3月半ばからはXperia arc SO-01CやMEDIAS N-04Cも持ち歩いたんだけど、今回から気分を換えて、auのWiMAX対応スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」をメインのスマートフォンとして、使ってみることにした。

 WiMAX対応やテザリングなど、注目点の多いISW11HTだけど、今回は機種変更にあたり、注意したいことがあるので、使いはじめる前の話を少し。ISW11HTはauのISシリーズのスマートフォンだけど、実は他機種とちょっと違う点がある。具体的には、3Gの周波数帯域が新800MHz帯と2GHz帯のみであること、au ICカードに非対応であること、auのCメール(送信)やEメールには非対応であることだ。

 周波数帯域については、他のau端末と利用できるエリアが微妙に異なるわけだけど、これはauが公開している『htc EVO WiMAX ISW11HT対応エリア』でチェックするのが基本。ザッと見たところ、普段、ボクが出向く範囲はカバーされているし、他にも端末を持ち歩いているので、とりあえず、これはパス。

 意外に盲点なのがau ICカードとauのCメール(送信)/Eメール(~@ezweb.ne.jp)に非対応という点。他のスマートフォンであれば、何かサービスに対応していなくても機種変更前のフィーチャーフォンにUSIMカード(au ICカード)を差し替えれば、すぐに使えるわけだけど、ISW11HTはひと昔前のケータイのように、契約情報が直接、端末に書き込まれるため、この手が使えない。つまり、機種変更したら、簡単には後戻りできないわけだ(もう一度、機種変更すればいいんだけど)。

 そうなると、いろいろと面倒なわけだけど、Eメール(~@ezweb.ne.jp)については、湯野編集長の「au one メールを有効活用」のエントリーを参考にすれば、受信だけは何とかなる。手順としては、フィーチャーフォンでau oneメールのアカウントとパスワードを設定し、~@ezweb.ne.jpのメールを自動保存するように設定しておく。ついでに、au one-IDとパスワードも登録しておくと、スマートフォン移行後も便利だ。

 ISW11HTに機種変更をしたら、他機種同様、メインで使うGoogleアカウントを設定する。続いて、Gmailアプリを起動し、フィーチャーフォンで登録したau oneメールのアカウントを追加する。ドメイン名も「~@auone.jp」のままでかまわない。正しく設定されれば、au oneメールのアカウントがGmailアプリに登録され、~@ezweb.ne.jp宛のメールが受信できるようになるはずだ。

 ちなみに、解約し忘れたEZwebのコンテンツなどがあるときは、ISW11HTでau oneのトップページにアクセスし、au one-IDでログイン後、「au one-ID会員情報」のページで「EZ有料サービス情報」を選択すれば、「EZ有料情報サービス」と「まとめてau支払い」の手続きができる。

 ISW11HTは魅力的な機種だけど、手続き上、簡単に後戻りが簡単ではないので、機種変更する人はしっかりと準備をしてから移行することをオススメしたい。