XOOMで始まったタブレット型端末のある生活

2011年5月11日 06:00
(太田亮三)

 今回から、auの「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(XOOM)の使用感や利用にまつわるあれこれをお届けする。iPadの登場時期から考えると、個人的には待ちに待ったタブレット型端末を入手できた、ということになるが、「タブレットに最適化された初のAndroid 3.0搭載の端末」として考えると、少々不安ながらも期待が上回るというのが正直な気持ちだ。

 個人的には、NTTドコモの「M1000」以来のモトローラ製端末を手にしたことになるのだが、時代が違いすぎてあまり参考にはならないようだ。もっとも、モトローラらしいのは主にボディのデザインなどで、モトローラならではの特徴というのは限定的。背面にある電源ボタン(スリープ解除に使う)の位置は、端末を持った時に自然に触れる位置にあり、押しやすくて気に入っているが、机の上などに置いた状態のままでは押せないため、一長一短といったところだ。

 重さはiPadと同等クラスの約700gと、片手での利用はちょっと遠慮したい重量になっているが、10.1インチ、1280×800ドットと解像度や大きさは申し分なし。ネットブックのディスプレイ部分を持ち運んでいるような状態と考えることもでき、動画のフルスクリーンでの再生のみならず、Webブラウザもパソコンと同じ感覚で利用できるのは嬉しい。

 さて、XOOMを買って最初に悩んだのは、持ち運ぶ際のケースだ。専用ケース、シリコンジャケット、汎用のタブレット端末対応ケース、iPad用ケースに強引に収納……などといろいろ考えてみたが、現在のところは、「カメララップ」などと呼ばれる、カメラ用品を包む布を使用している。購入したのはエツミの「ガードクリーンクロス」(40サイズ)。家電量販店で1960円だった。この製品はネオプレーン素材でできており、カバンの中に入れて持ち運ぶ分には十分な耐衝撃性を確保できているほか、表面はクリーニングクロスのため、10.1インチという広大なディスプレイ表面に付いた指紋をガシガシと(?)と拭き取れて便利なのだ。さらに使ってみて驚いたのだが、包んだ状態で持ち運ぶと、移動時の振動で擦れるからか、自動的に指紋が拭き取られるのである。

 不便な点は、風呂敷のようにいちいち包む作業が必要なこと。頻繁に出し入れする場合には向かないが、通勤時に使うだけの現在はそれほど手間には感じていない。ケースについては今後も色々試してみたいのだが、ひとまずはこの風呂敷スタイルが続きそうだ。

エツミの「ガードクリーンクロス」(40サイズ)。ネオプレーン素材でショックを吸収、両面ともミクロクロスを使用し指紋も拭き取れる包むと土産物のような見た目に……ゴムバンドは便利