「ドコモ あんしんスキャン」を試してみる

2011年7月6日 06:00
(関口聖)

 7月1日から、ドコモのAndroidスマートフォンユーザー向けに、無料のセキュリティアプリ「ドコモ あんしんスキャン」の提供が開始されたので、さっそくインストールしてみた。

 スマートフォンの普及を受けて、この春から、各セキュリティソフトベンダーからスマートフォン向けアプリやサービスが登場している。今回紹介する「ドコモ あんしんスキャン」は、マカフィーとドコモの協力で提供されるもので、ドコモユーザーは無料で利用できる。ちなみにマカフィーの技術は、かねてよりiモード端末にも搭載されている。

 各社からスマートフォン向け製品が発表されるたびに取材してきたが、おおむね「ウイルス/マルウェア対策」機能と、「紛失・盗難対策」機能が大きな特徴だ。さらに付加機能として、Webサイトのフィルタリングなどが用意されていることもある。こうした機能面で見ると、「ドコモ あんしんスキャン」は、あくまで「ウイルス/マルウェア対策」に特化したアプリだ。

 ファイルサイズが1.35MB(データとアプリ本体の合計)という「ドコモ あんしんスキャン」の操作法は極めてシンプル。主なメニューはリアルタイムスキャンのオン/オフ、手動スキャンの実行、ウイルス定義の更新で、設定メニューではスキャンや定義更新のスケジュールなどが選択できる。提供開始からまだ1週間も経っていないが、今のところ、インストールしたMEDIASの動作速度など、不便さや影響を感じる場面はない。もっともタスクキラーウィジェットはホーム画面に用意しているが……。

 さて、次に気になるのは盗難・紛失への対策。たとえばドコモの「遠隔ロック」「おまかせロック」が利用できるスマートフォンは、これまでWindows Mobile搭載機種のみだった。今後、Android向けにもサービスが提供される可能性はあるだろうが、それまでの間、何らかのツールを導入したほうがいいかな、と各社の製品を見比べているところ。機会があれば、またご紹介したい。