なかなかやってこない夏モデル

2011年7月13日 06:00
(法林岳之)

 各社の夏モデルが続々と発売され、本コーナーに登場する人たちのケータイやスマートフォンも続々と新モデルに変わっている。本来なら、ボクも普段、持ち歩いている主要3社の端末をすべて夏モデルに買い替えているはずだったんだけど、今のところ、ソフトバンクの端末をAQUOS PHONE 006SHに機種変更したのみ。本当は今回から別の端末の話を書くつもりだったんだけど、今回はちょっと別の話を……。

 いつも持ち歩く主要3社の端末のうち、いち早く機種変更したAQUOS PHONE 006SH。夏モデルからシャープのスマートフォンは「AQUOS PHONE」というブランドネームを与えられ、主要3社に近い仕様のモデルを供給している。ソフトバンクのAQUOS PHONE 006SHに対し、NTTドコモ向けは「AQUOS PHONE SH-12C」、au向けは「AQUOS PHONE IS12SH」が発売されている。細かい部分に違いはあるけど、いずれも800万画素ツインカメラ、3D液晶などを搭載し、ユーザビリティの部分もほぼ同じ仕様を実現している。ちなみに、本コーナーではAQUOS PHONE SH-12Cを村元さんAQUOS PHONE IS12SHを湯野編集長がそれぞれ取り上げている。

 さて、自分自身のAQUOS PHONE 006SHなんだけど、今回はGALAPAGOS 003SHからの機種変更なので、スマートフォンからスマートフォンへの機種変更ということになる。ケータイ Watchの読者のみなさんなら、ご存知の通り、ソフトバンクのスマートフォンは専用SIMカードを使うため、フィーチャーフォンから機種変更すると、SIMカードを差し替えて使うことができなくなってしまう。そんな事情もあり、スマートフォンを購入、もしくは予約しようとすると、「これが使えません」「こんなことができなくなります」「こういうところもご注意ください」と、細かく説明される。今回、利用した家電量販店でも予約の段階で、機種変更する携帯電話番号を登録し、ひと通りの説明を受けた後、本人確認から料金プランやオプション契約のチェックまでして、詳細な予約の書類も作成し、その場で機種変更をするときと変わらないくらいの手続きをするハメになった。

 そして、発売日の数日前、「発売日にお渡しできることになりました」と連絡があったので、受け取りに行ったわけだけど、お店のカウンターで予約時に受け取った書類を出し、本人確認を求められた後、再び「料金プランは?」「オプション契約は?」「スマートフォンは専用SIMカードなので……」と始まってしまった(笑)。

 相手が初々しい店員さんだったこともあり、最初は我慢していたんだけど、あまりの手際の悪さにシビレを切らして、「予約の段階で、すべて手続きを済ませているのに、なんでまた料金プランの確認から始めるわけ?」とツッコミ、慣れたスタッフの方に代わってもらうことになった。

無事にGALAPAGOS 003SH(左)からAQUOS PHONE 006SH(右)に機種変更することができた

 本来、スマートフォンからスマートフォンへの機種変更の場合、SIMカードを差し替えるのみなので、それほど手間が掛からないはずだし、そもそも購入時の手続きを簡略化するために、予約の段階で携帯電話番号を登録するなどの手続きをしているはず。にも関わらず、受け取り時にまた説明をくり返してしまうんじゃ、何のための予約時の手続きなのか……。

 もちろん、スマートフォンはまだ普及始まった段階なので、いろいろなことを誤解するユーザーも多いので、ていねいに説明をすることは必要だろうけど、もう少し状況を見て、臨機応変に手際良く対応して欲しいところ。また、機種変更時に電話番号だけでなく、ネットワーク暗証番号までメモ用紙に書かせようとするのは、さすがにいかがなものかと……。

 機種変更って、ユーザーにとっては大きなイベントだし、気持ち良く買い物をしたいんだけど、どうも最近の販売店、特に家電量販店はいろんなサービスを売りたい気持ちばかりが先行し、あとで突っ込まれないようにするための説明ばかりに力が入っていて、今ひとつ買う人の立場を慮ってくれてない気がするのは、ボクだけでしょうか。