「Google+」のインスタントアップロードは心臓に悪い

2011年8月4日 06:00
(すずまり)

 みなさん、もうGoogle+(グーグルプラス)はご利用ですか? 「どうなの? どうなるの?」と現在注目されているGoogleのソーシャルネットワークサービスですね。GoogleといえばAndroid端末です。すでにアプリも公開されているので、ご利用の方も多いでしょう。当然端末との親和性も高い。今回は、このアプリにかなりヒヤリとさせられたお話です。

 最近はGALAXY Tabにアプリ「Google+」を入れて利用しているのですが、ある晩、「久しぶりにカメラ使ってみるか」と思い立ちました。「7インチ液晶で撮影するのは迫力があるな~」なんて思いながらその日の晩ご飯を撮影しました。

 すると、数分後、パソコンのブラウザで表示していたGmailの通知エリアに、「インスタントアップロードから新しい写真が追加されました。」というメッセージが。先ほど撮影したご飯の写真が見えるじゃないですか。「えっ? 写真なんてGoogle+に公開した覚えはないけど?」と思って写真をクリックしてみると、確かに撮ったばかりの写真が“全部”アップロードされてるのです。

 ヘンな汗が出始めました……。「れ……冷静に……冷静に……」と深呼吸しながら読んでみると、「携帯からインスタントアップロードで追加された写真や動画です。共有しない限り、他のユーザーには見えません。」とあります。「携帯電話の写真」というアルバムにアップロードされただけで、外部に公開されたわけではないとのこと。誰かに見せたい場合は、写真を選んで(複数選択可)、[共有]というボタンをクリックするのだそうです。

 とりあえず撮影したのが質素なご飯の写真だったので、万が一公開されても「こんなもん食べてるんだ、ププ」くらいで済みそうだなと思い「気をつけよう」と心に誓いながら、アプリの設定を確認。「撮影しなければ大丈夫だろう」なんて思ってました。

 その翌日、古いフィーチャーフォンからアドレス帳データをインポートしようと、いつもと違うmicroSDカードを差し込んだのです。アドレス帳のインポートは無事完了したのですが、ステータスパネルを見ると、なんかずっとアップロードが続いてるんですね。「写真添付したメール送信が終わらないのかしら?」と思っていたら甘かった。

 なんとなんと、古いmicroSDカードに保存されていた、歴代のフィーチャーフォンで撮影した写真を、次から次へと「Google+」にアップロードし続けていたんです。これもまた「インスタントアップロードから新しい写真が追加されました。」で知らされてビックリ。確認したら、2008年の写真までアップロードされてる……。自分でも久しく見ていなかった過去が全部転送されてしまい、しばし放心。「誰も何も言って来ないから、やっぱり公開されてないのよね……大丈夫大丈夫……」と思いながら、心臓バクバクしちゃいました。まさかメモリーカードの中の古い写真まで転送するとは思わないからです。「アップロードしますか?」と一言聞いてくれればいいのに(涙)。

本人も忘れているようなどうでもいい写真がアップロードされ「えっ? 何この写真?」と驚き、慌てる当時のフィーチャーフォンで撮影したと思われる、どうでもいい写真がすべてアップロードされていました。アップロードが終わらないわけです。パケットの無駄遣いすぎます

 ジャーナリストのIJ氏は「ギリギリアウト」なプライベートショットを、マニアックなHY氏は超ヤバイ写真がアップロードされたことに気づき、本気でビビったそうですよ。そりゃ誰だってビビります。

 というわけで、このアプリには「インスタントアップロード」という機能があります。端末のカメラで撮影された写真を、自動的にアップロードするというもののようでが、現バージョンでは初期設定で機能が有効になっています。知らないうちに写真が転送されるのも困りますが、大量のデータアップロードが続くのも結構大変です。今一度設定を確認し、都合が悪い場合はチェックを外しておくことをお勧めします。

「インスタントアップロード」を止めるには、「Google+」のアプリを起動し、端末の「MENU」をタップし、「Setting」を開きます「Setting」が開いたら「Instant Upload」のチェックをオフにします。「Instant Upload setting」を開くと、充電中だけアップロードする設定なども選べますが、アップロード前の確認の有無までは設定できない模様です