タブレットには2画面ブラウザ

2011年8月31日 06:00
(山根康宏)

 GALAXY Tabの画面解像度はネットブックでも一般的な1024×600ピクセル。画面の大きさはネットブックと比較すれば7インチと小さいものの、日常的なWebブラウジング利用には困らないサイズだろう。最近はWebサービスやSNSサービスの多くがブラウザ上での使い勝手を向上させており、アプリをインストールしなくてもブラウザだけである程度のことができるようにもなってきている。そのため筆者も最近はタブレットでブラウザを使う頻度が増えている。

 さてネットブックとタブレットの一番大きな違い、それはマルチタスク・マルチウィンドウだろう。ネットブックならタブブラウザを使ったりブラウザの画面サイズを自由に変えることで、複数の画面を自在に切り替えたり多数の画面を同示に閲覧できる。テキスト系の情報ならば、縦長のブラウザウィンドウを画面の横においておけば邪魔にもならない。一方タブレットは基本的に画面全体を使うために、マルチタスクであっても表示できる画面は常に1枚だけだ。

 では動画を見ながらニュースも見たい、なんて時はどうしたらいいだろうか。そんな用途に適した2つの画面を表示できるブラウザがある。「Dual Window Web Browser」(S.Tachibana氏)がそれで、アプリを起動すると左右2つの画面が同時に表示できるのだ。しかも左右の画面はサイズの割合を変更することもできるので、マルチメディア系の情報を表示する側をやや広めにする、といった調整も可能だ。

 GALAXY Tabでは2画面の表示はややギリギリではあるものの、筆者やUstreamを流しながらニュースを見るのによく使っている。またYouTubeはモバイルサイトではなくPCサイトを表示すれば、片方の画面で動画を再生しながらもう片方の画面でWebブラウジングができる。さすがに動画を流すと動作はやや重くなるものの、寝る前にのんびりとGALAXY Tabを使う際には重宝している。画面が大きめなタブレットには、この2画面ブラウザを標準搭載してほしいと思うところだ。