進化の過程が楽しいIS12T

2011年9月15日 06:00
(石川温)

 Facebook連携など、これまでのスマートフォンにはなかったソーシャル機能に優れたWindows Phone。個人的に気にいっているが、まだ「メインマシン」にはなりにくい。前回の記事のようにezweb.ne.jpメールに未対応だったり、SMSが送信できなかったりと、一部機能が使えず、「auがスケジュールを前倒して発売した感じ」がとても強いのだ。

 そんな「ガッカリ感」のある機能のひとつが地図だ。実際に開いてみると、「これが日本?」と思うくらいのざっくりとした感じの地図しか表示されない。この夏、アメリカ・ネバダ州の砂漠に取材に行ったのだが、まるで東京がアメリカの田舎かと思わせるような荒い地図しかでてこないのだ。これではどこにも行けそうにない。これでは申し訳ないと思ったのか、auではNAVITIMEアプリを用意。これで何とか、実用性は確保できていた。

 しかし、普段、iPhoneやAndroidを使っていると、やはりGoogleマップが使いたくなってくる。そんな時に発見したのが「gMaps」というアプリ。Windows Phone上でGoogle Mapが使えるのはかなり便利だ。無料版と有料版があったが、すぐに有料版を購入してしまった。

 だが、gMapで満足していたところ、「本体を再起動すると標準搭載の地図表示がアップデートされる」という情報を入手した。早速、再起動をしてみると……なんということだろう。びっくりするぐらいに細かな表示が可能となった。航空写真もちゃんと使える。Bingで提供されている地図とも違うようだが、これでかなり利便性が向上した。

再起動前のマップ再起動後のマップ

 Windows Phone IS12T、まだまだ進化の過程のような気がして、結構、面白いかも知れない。