IDEOSで写真撮影

2011年9月26日 06:00
(瀬川あずさ)

 私的なハナシで恐縮ですが、ブログを書いたり、取材したりする機会が多いので、デジカメは私にとって欠かせない存在。必ず毎日持ち歩くようにしているのですが、ごくたまに自宅に忘れたり、充電無くなってしまったり……という残念な事態に陥ります。そうなるともはや、モバイルのカメラに頼らざるを得ません。最近の携帯はデジカメ並に美しい画像が撮れるものが多く登場していますが、果たしてIDEOSはどうなのか……。ちょっと試してみることにしました。

カメラ起動画面

 まずはカメラのスペックですが、IDEOSの画素数は320万画素。500万画素のiPhone4と比べたら明らかに差がありますが、手持ちのiPhone 3GSと比べるとトントンといったところでしょうか。またズーム機能はもちろん、ホワイトバランスや色彩を調整できたり、位置情報を記録できたりと最低限の機能はそろっています。ちなみに、IDEOSで撮った画像はすべてメモリカードに保存されるため、購入した状態ですぐにカメラが使えるわけではなく、別途microSDカード(32GBまで対応)を準備して挿入することが必要です。

 さっそく、ケータイ裏面を開いてmicroSDカードを挿入し、身の回りのものを色々と撮影してみることに。ホーム画面からカメラのアイコンを選択すると、内蔵レンズを通じて被写体が画面に映し出され、すぐに撮影可能な状態になります。画面上にならぶ幾つかのアイコンに触れると、動画か静止画かを選べるほか、表示サイズや位置情報、ホワイトバランスを調整することができました。そしていざ、左側のシャッターボタンにふれて撮影……したはずなのですが、なんとシャッター音が鳴りません! そんなワケで、実際に撮れてるのかどうか一抹の不安にかられましたが、右下に撮りたての画像が小さく表示され、無事に撮影できたことがなんとか確認できました。パンフォーカスで一部にピントが合うわけではないので、撮れた画像は若干のっぺりした感じ。接写でのブツ撮りにはあまり向かないかもしれませんが、ちょっとした記録用としては充分です。

 次に外の景色を撮ってみると……こちらもデジカメ並みに画質が良いとは言えませんが、限られた条件の中でしっかり押さえてくれています。色彩設定でセピアやモノクロを選択するとなかなか味のある絵が撮れました。

撮影画像:オート撮影画像:色効果セピア撮影画像:色効果白黒反転

 個人的な結論を言えば、ピンもちょっと甘いし、どこかに公開する画像を撮るというよりも記録用として押さえる程度が限界なのかもしれません。ただ、本体が小さい上に、撮影しても音がしないので、レストランのような静かな場所や、講演会などのフォーマルな場で、周囲の人に迷惑をかけずにスマートに写真を撮りたいときには、かなり使えるはず! あまりカメラ機能の評価を聞かないIDEOSではありますが、使うシーンを選ぶことで、なかなか優秀な動きをしてくれそうです。

 レストランや試飲会などで気になったワインのエチケットは、後で復習するためにも、IDEOSでさりげなく且つしっかりと記録しておきたいと思います。