初めて使う“女性向けスマホ”

2011年10月18日 06:00
(房野麻子)

 はじめまして、フリーライターの房野麻子と申します。一応、携帯業界をウォッチしている1人ですが、どちらかというと携帯電話業界を取材する人を取材するライターといった方が正しいかもしれません。この業界に女性のフリーランスは非常に少なく、女性だというだけでお仕事をいただけることもあり、ありがたいことです。ライターになりたい女子のみなさん、売り手市場ですよ!

 女性だというので、女性向けのミドルレンジ端末やサービスについて詳しいかというと、まったくそんなことはありません。いろんな機能の説明を受けると、当然、ハイエンド機が欲しくなりますし、意外にせっかちなので、パソコンでもなんでも反応の遅い機械は大嫌い。なので、自然、スペックの高いものを使うことが多くなります。いや、ハイスペックというより、サクサク動いてくれなくてはいけないのです。機械の特徴やシステムをよく理解しないので、知っていれば「仕方がないよね」と理解を示すところを、「何で動かないのよ、このバカ◯◯は!」となってしまうのです。でも、こういう女性は多いと思うのです。女性向けこそ高い性能が必要だ、と日々感じています。

P-07C

 しかし最近、女性向けのスマートフォンが増えてきて、自分でも1台使ってみたいと思い始め、ドコモのP-07Cを入手しました。使い始めてそれほど時間は経っていないので、まだ魅力を十分に把握してはいないのですが、少し気になる部分が。まず、最大の特徴である「タッチスピードセレクター」。確かに片手でクルクル操作できますが、一覧性が通常のホーム画面より低いので、自分の使いたいアプリのアイコンを見つけ出して起動するまでに時間がかかってしまうのです。せっかちなので、パッとアイコンを見つけられて、サッとタッチして、アプリがすぐ起動しないとイラッとしてしまう。フィーチャーフォン時代のスピードセレクターはとても使いやすくて大好きでしたが、あれはカーソルを自由自在に動かせなかったからこそ便利だったのだと気づきました。

 また、ソフトウェアが不安定で、アプリが反応しなくなったり、強制終了したりすることが、他の端末よりも多いように感じます。Facebookに投稿しようと文字を入力して、投稿ボタンを押そうとした、まさにその瞬間にサッとホーム画面に戻ってしまったときには、電車の中で「なんだよ!」と叫びそうになりました。また、タッチパネルの反応やレスポンスも、せっかちな私からすると、もう1レベル上げてもらいたいところです。

タッチスピードセレクターでは一度に確認できるアイコンが5つ程度もう一方はdocomo Palette UIのホーム画面

 持ちやすい背面の曲線や、キーボードの位置やサイズを変えられる「フィットキー」は気に入っています。ソフトウェアが不安定なのも、プリセットアプリがたくさんあるせいかもしれません。いろいろ試して様子をみながら、ギャルっぽいデコレーション機能なんかも年甲斐もなく楽しんでみたいと思っています。