メールの転送に四苦八苦

2011年12月1日 06:00
(房野麻子)

 スマートフォンがあれば、仕事のメールもほとんど問題なし! と思っていましたが、先日、受け取ったPDFファイルを別の相手に送る必要があった際に、どうしてもそれができず、認識と管理の甘さを思い知らされました。パソコンのように、メーラーからビジネス文書を添付できれば、返信メールに添付させてあっさり済む話ですが、スマートフォンだと、それほど単純ではありません。iPhoneの「メール」では、添付メールを見ることはできても新規作成することはできない、ということは知っていましたが、Android端末でも添付メールを送ることに、こんなに手こずるとは思いませんでした。

Gmailアプリでは、コンテンツマネージャーをチェックできるものの、実際に添付できるのは写真のみ

 基本的にスマートフォンのメールは確認と返信が中心。自らメールを作成して送信することはほとんどありませんが、受け取ったメールを別の人に転送することぐらいは、簡単にできると思っていたのです。いや、普通だったら簡単です。しかし、電波が入ったり入らなかったりする地下鉄内では、簡単なはずのことが私にとってはかなり面倒な作業になってしまいました。

 一番大きな原因はアドレス帳がきちんと管理されていなかったことです。必要なアドレスを呼び出すことができれば、転送はあっという間にできたはずでした。しかし、そのときの転送先は、やり取りを始めたばかりの相手だったのでアドレス帳に未登録。アドレスをメモしてポチポチ入力するなんてことは、面倒すぎてできません。当然、メールアドレスをコピー&ペーストすればいいだけですが、電波がちょくちょく途切れる地下鉄内で、Gmailのアーカイブから目的のメールを探しだし、そのメールを表示させてアドレスをコピーし、転送するメールに戻ってペーストし、それをアドレス3件について繰り返す、という作業は予想以上に面倒でした。

 落ち着いていればなんとかできたのでしょうが、早く送らなくてはと焦っていたせいもあり、過去のメールと下書きのメールを交互に表示させていくうちに、だんだんと混乱してきます。電波が途切れるので、読み込みがスムーズにいかないことも焦りを増加させました。「なんでスマホはメーラーからビジネス文書を添付できないのよー」と心の中で叫びながら、作業を繰り返すうちに降車駅に到着してしまいました。

複数のアドレスをまとめてコピー&ペーストできるように「aNdClip クリップボード拡張 Free版」を導入

 結局、スマートフォンからメールを転送することができず、いたくプライドが傷ついたわけですが、それと同時に、パソコンの多機能さも改めて感じてしまいました。これまで一度も思ったことはなかったのですが、自分はパソコンが一番便利だと感じる古いタイプの人間なのだ、ということを認識したのでした。ともあれ、今はアドレス帳にすぐ連絡先を登録することを心がけ、念のためコピペ支援アプリをインストールしております。