GALAXY NEXUSを入手!

2011年12月8日 06:00
(太田亮三)

 これまでAndroid 3.1を搭載した「XOOM」の使い勝手などを紹介してきたが、今回からはその進化系ともいえるAndroid 4.0を搭載した「GALAXY NEXUS SC-04D」について、使用感などをお届けする。

 ご存知の読者も多いと思われるが、Googleと端末メーカーが協力して提供する「Nexus」シリーズは、Androidスマートフォンにおける“リードデバイス”(手本となる端末)と呼ばれるもので、開発者の利用も視野に入れ、アップデートなどを含めて最先端の環境を提供するというコンセプトのシリーズだ。初代の「Nexus One」(HTC製)、2代目の「Nexus S」(サムスン電子製)は日本で販売されなかったが、3代目となる「GALAXY NEXUS」(サムスン電子製)は、NTTドコモから発売されることになった。

 このような経緯から、その中身は“Pure Google Phone”などと呼ばれることもあり、メーカー独自のUIなどを搭載しない、素のAndroidとなっている。ドコモから販売される「GALAXY NEXUS」でもこのコンセプトは継承されており、例えばアプリでは「spモードメール」のアイコン(アプリは後日提供)以外、ドコモ提供のアプリはプリインストールされていないという潔さ。もちろん、ドコモが販売する端末なので、例えば留守番電話サービスは予め設定されており、FOMAプラスエリアへの対応や、エリアメール(緊急地震速報/後日対応)のサポートといった、インフラ絡みの最低限のサービスには対応している。とくにFOMAプラスエリア(800MHz帯を利用するFOMA)は、地方だけでなく近年では都市部でも提供されているので、キャリアが販売する端末ならではの安心感といえる部分だ。普段はキャリアやメーカーの独自色を敬遠しているユーザーにも、注目の端末といえるだろう。

 12月2日に発売されたばかりなので、まずは手にした感想だが、「画面が大きい」「思ったより軽い」というのが第一印象。約4.7インチという画面は、片手で持てるサイズとして限界を感じさせるものがある。一方、GALAXY NEXUS/Android 4.0の特徴でもあるが、ホーム、バック、履歴といった、従来ならハードウェアとして搭載されていたボタンを、画面の中にソフトウェアキーとして表示することで、本体自体の大きさ、特に縦方向の大きさは画面サイズからすれば抑えられている印象だ。

 画面をスリープさせるときに、ブラウン管モニターを消したときのようなアニメーションが入るのは「Nexus S」から継承されている部分。不在着信やメールの着信を知らせるランプが追加されているのは、地味ながら「Nexus S」から改善された部分といえるだろう。

 目下のところ気になっているのは、右側面にある3点の金属端子。充電用の接点と思われるが、パッケージに充電用ドックなどは同梱されていない。端末メーカーであるサムスンは、この端子を利用する充電台を海外市場で発売するようだが、日本でも発売されることに期待したい。


購入直後のホーム画面。ドコモ色はアプリ一覧画面に「spモードメール」があるぐらい。まさに素のAndroid 4.0だ