Xperia acroを別のSIMカードでおサイフ専用に

2011年12月15日 06:00
(石野純也)

 冬春モデルが続々と登場し、7月から付き合ってきた「Xperia acro SO-02C」ともついにお別れすることになった。ここ2週間ほどは、Android 4.0への理解を深めるために、メイン端末として「GALAXY NEXUS SC-04D」を使っている。

 ただ、GALAXY NEXUSはグーグルのリードデバイスであり、残念ながら日本向けにローカライズされた機能には非対応。NFCを搭載しているものの、筆者の愛用しているおサイフケータイは利用できない。分かって機種変更したので仕方がないのだが、何か対処策を考えなければ電車にも乗れなくなってしまう。今さらカードタイプのSuicaに戻るのもちょっと……と思い、試しにSIMカードを抜いた機種変更後のXperia acroを改札にかざしてみた。結果はNG。改札はうんともすんとも言わず、電車には乗れなかった。その時は時間がなかったため、あわてて切符を買いに券売機に走ったことを覚えている。

 では、別のSIMカードを入れた状態ではどうなるのか? iモード端末では、おサイフケータイとSIMカードがひも付けられていたため動作しなかったが、ひょっとしたらスマートフォンでは仕様が変わっているのではないか。この推論のもと、データ端末用に契約していたXiのSIMカードをXperia acroに挿してみた。ダメ元でモバイルSuicaのアプリを立ち上げたところ……きちんと動き、残高も表示された。続いてiDのアプリを検証したが、こちらもOK。リーダ/ライターにかざせば、モバイルSuica、iDともに、以前と同じように利用できる。

データ端末用に契約していたSIMカードを挿したところ、おサイフケータイは利用できたモバイルSuicaについては無線LAN経由でもチャージ可能

 ドコモによると「『ドコモUIMカード』(いわゆるSIMカード)などによる制限はかけていない」とのこと。SIMカードの有無だけがチェックされ、ひも付けは行われていないようだ。なお、本誌・関口氏の記事にあるとおり、おサイフケータイの一部データは、本体を初期化してもそのまま残る仕組みだ。そのためドコモでは、「誰かに端末を譲り渡すような場合は、保存されているデータの管理に十分気をつけてほしい」と注意喚起をしているという。

 いずれにせよ、これでサブ端末としてXperia acroを持ち歩くことが決定した。メイン端末とおサイフケータイ用端末が別々になってしまうため手軽さは半減だが、全く使えなくなるよりはいい。GALAXY NEXUSの電池が切れてしまった際のピンチヒッターにもなる。メイン端末としてはお別れしたが、今後もしばらくはXperia acroのお世話になりそうだ。