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auのiPhoneは快適で満足、でも少し不便で不満

2012年1月11日 06:00
(白根雅彦)

 メイン回線をソフトバンクのiPhoneからauのiPhoneに移行し、3カ月ほどが経過した。まだ足りないものはあるものの、いまのところかなり満足している。というのも、いろいろなシチュエーションで、auの方がソフトバンクよりも速く感じられるからだ。

 ソフトバンクとauのiPhoneを3G回線で比べると、スペック上はソフトバンク回線が速いのだが、実際に計測してみると、転送速度には大差はなく、レイテンシではau回線の方が速いことがわかる。

 ここで言うレイテンシとは、端末がサーバーへとリクエストを送ってからデータが戻ってくるまでの遅延時間のことだ。通信をトラックによる運送と例えるならば、転送量はトラックに搭載できる荷物の量で、レイテンシはトラックが往復するのにかかる時間となる。

 動画などの大容量データであれば、転送速度が重要なのだが、スマートフォンで利用の多いテキスト中心の小容量データなら、レイテンシの方が重要になってくる。3G回線部分のレイテンシは、1秒に満たないのだが、しかし多くのインターネット上のアプリは、毎回、認証だの転送だの参照だので何往復かの通信を行うので、ちょっとした差が、実際の利用シーンでは体感できる差になることが多い。

レイテンシ差の例。左がau回線、右がソフトバンク回線。計測は平日昼間の渋谷近辺で行なった。時間帯によってはソフトバンク回線も300msを切る

 たとえば某NTT系プロバイダまでPingコマンドを使ってレイテンシを計測したところ、au回線ではほとんど200ms以下で反応が返ってくるのに対し、ソフトバンクでは200msを切ることはなく、時間帯によっては500msくらいかかることがあった。この手の数値は時刻や場所、接続相手によって大きく変わるので、あくまで参考値であるが、同じ時間帯なら接続先をGoogleやYahoo! JAPANにしてもあまり変わらないので、3G回線に差があると考えられる。

 リンクをタップするとき、TwitterやRSSリーダーを更新するとき、乗換案内アプリで検索するとき、そういった頻繁に行うアクションの1回1回にかかる時間が、auの方が速く感じられる。通信速度に大差がないことから、この差はレイテンシの差が大きく影響していると推測できる。実際にはわずかな差だが、しかし体感できる差だ。そしてスマートフォンを使うことの多い移動中などは、このわずかな差が非常にありがたいのだ。

 しかし一方で、au版iPhoneにもいろいろと弱点がある。MMSやiMessage、ビジュアルボイスメールといった機能・サービスに対応していない。また、なぜか国際ローミング時に事業者を選択できないという、バグとしか思えないような仕様もある。どれもなければ使い物にならない、というものではないが、不便を感じることも多い。

 このあたりの非対応の機能・サービスは、2012年3月までに順次対応・改善予定、とアナウンスされている。すぐに対応できるものではないことはわかるが、しかしもうちょっと素早く、少なくとも昨年内くらいには対応できなかったのだろうか。とりあえずわたしの場合、なぜか友人にソフトバンクのiPhoneユーザーが多いので、早くiMessageに対応してもらわないと、いろいろと不便なのだが……。