「開発者向けオプション」の面白い機能

2012年3月7日 06:00
(橋本保)

 Android 4.0には、「開発者向けオプション」というメニューがあります。文字通り開発者向けのメニューなので、普通に使っているときには必要ないように思われますが、ちょっと面白いメニューがあるので紹介します。

 その一つが、「タップを表示」です。ここにチェックを入れておくと、自分がタップした位置を白い点で表示してくれます。この機能を使うと、GALAXY NEXUSを外部モニターに接続し、プレゼンテーションをするときなどに、「ここをタップします」と示すことができるんです。ちなみに外部モニターに接続する際は、micro USB端子をHDMI端子に変換する別売ケーブルなどを利用します。

 この「タップを表示」を使うと、スマートフォンの動作具合を検証する際にも役立ちそうです。というのも、動きの機種であれば指に追随して白い点が移動しますが、そうでない機種は、指の動きに遅れて白い点が動くはず。これまではAndroid搭載機のメーカーによる動作速度や体感速度を視覚化し、第三者に伝えるのは難しかったのですが、この「タップを表示」の機能を使うとわかりやすく表現ができるかもしれません。

 とくにAndroid 4.0は、リードデバイスであるGALAXY NEXUSが日本でも発売されたわけですから、この機種と動作速度や体感速度がどう違うかを比べるのも、今年の新製品レビューの楽しみといえるでしょう。

 このほかにも「開発者向けオプション」には、面白い機能がたくさんあります。その一例を挙げると、充電中のスリープ機能をオフにすることができるのでプレゼンテーションのときなどに便利な「スリープモードにしない」、タップした位置をX軸とY軸の座標で示し、指の動きを軌跡で残す「ポインタの位置」、CPUへのコマンドを表示する「CPU使用状況を表示」があります。ぜひ、使ってみて下さい。

タップを表示スリープモードにしない
ポインタの位置CPU使用状況を表示