爆速起動のAndroid 4.0端末「104SH」

2012年3月9日 06:00
(湯野康隆)

 Android 4.0(Ice Cream Sandwich)対応端末としては、リードデバイス(リファレンスモデル)として位置づけられるGALAXY NEXUSが存在し、国内では昨年12月よりドコモが同端末を販売している。それから遅れること約3カ月、国産(といっても製造は中国で行っているようだが)Android 4.0端末として登場したのが「AQUOS PHONE 104SH」だ。

 最新OSというと海外メーカーからまず登場、という印象すらあるが、そこにいきなりシャープが割り込んできたことの意味は大きい。もちろん、ワンセグやおサイフケータイといった日本向けの機能は非搭載で、それらの機能にこだわる人向けとは言い難いが、きっちり防水対応になっており、幅広いユーザーにオススメしたい端末に仕上がっている。

 何よりもまず驚かされるのは、起動時間。スマートフォンというと、電源を入れてから使えるようになるまでにかなり待たされるのが当たり前で、これが結構苦痛だったりする。リードデバイスであるNEXUSシリーズは素の状態に近いということもあり、起動にかかる時間は比較的短いが、それでも手元のGALAXY NEXUSは起動に40秒ほどかかる。これに対し、104SHはというと、電源ボタンを押して20秒ほどで使えるようになる。CPUのクロックに1.2GHzと1.5GHzという違いはあるものの、不思議なくらいに速い。

 すでにAndroid 5.0(Jelly Bean)の噂も聞こえてきてはいるが、今のところ最新版である4.0の環境を楽しめるのは104SHとGALAXY NEXUSの2機種。というわけで、次回以降、しばらく104SHについて書いて行こうと思う。