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Wi-FiテザリングとUSBテザリング、どっちがいいの?

2012年3月29日 06:00
(日沼諭史)

 ノートPCを持ち歩き、あっち行ったりこっち行ったりして仕事することが多くなり、ネット環境のない状況というのはもう全然考えられなくなってしまった。ましてやGoogle AppsだのDropboxだのといったクラウドサービスを仕事上で使っていれば、速度が遅くたってとにかくネットにつながっていないと話にならない。最近はDIGNOで簡単にテザリングができ、いつでもPCからネットにアクセスできるようになったので、本当に助かっている。

 DIGNOはWi-FiテザリングとUSBテザリングの両方に対応していて、設定画面でポチッとタッチするだけですぐにテザリングが開始する。USBテザリングは標準では残念ながらWindowsからしか利用できず、筆者が持ち歩いているMacのノートPCには対応していない。MacでもUSBテザリングを使おうと思ったら、「Easy Tether」や「Klink」といった汎用のAndroidアプリと、Mac OS側にインストールする専用のヘルパーアプリケーションをセットで導入しなければならない。しかも、「Easy Tether」は835円、「Klink」は389円と、どちらもそれなりにいい値段がする有料アプリだ。

 というように、いろいろと面倒なことがあって、これまではWi-Fiテザリングのみを使っていたのだけれど、Wi-FiテザリングとUSBテザリングでどこか違いがあるのかなとふと思い、試してみたくなった。Wi-Fiテザリングで取り立てて不満に思うところはないものの、複数の端末からアクセスすることはあまりないし、セキュリティ設定をオンにしていても、他人の端末からアクセスされる危険性がゼロではない点も気にはなる。

 ただし、実際のところWi-Fi接続とUSB接続とで違いとして考えられそうなのは、せいぜいデータ転送速度くらいなもの。とりあえず3GとWiMAX、屋内と屋外の違いで、それぞれ5回ずつ、「価格.com」の「スピードテスト・回線速度診断」で計測し、平均を出してみた。

「価格.com」の「スピードテスト・回線速度診断」での計測結果

 結果はUSBテザリングの圧勝。こうなると、もはや複数端末から利用するという用途でなければ、USBテザリングで決まりというほかない。あと、今回調べてみて個人的に収穫だったのは、3GとWiMAXとでは、通常の利用範囲ではっきりわかるほどの速度差にならなかったこと。そして、屋内と屋外とで速度の差が大きくなりがちだったWiMAXより、3Gの方が常に安定して通信できるのがわかったことだ(もちろん時間や場所にもよるのだろうけれど)。

 ちなみに、USBテザリングを利用するにあたっては、シンプルで使いやすいと評判の「Easy Tether」をインストール……したのだが、Androidアプリの開発環境に含まれる重要なツールが使えなくなるという問題が発生したため、泣く泣く使用を断念。代わりに「Klink」を使うことにした。というわけで、今はUSBテザリング用に短いUSBケーブルまで購入し、快適でスタイリッシュ(?)なUSBテザリング生活を送っている。

DIGNOのテザリング設定画面。チェックを入れるだけですぐに使い始められる手軽さはうれしい 「Klink」の設定画面。一番下にあるボタンで“Start”したあと、PC上のアプリケーションでも“Start”すればテザリングが開始する
「Easy Tether」の設定画面。開発環境を利用しないのであれば、こちらもおすすめ 15cmのUSBケーブルはからまったりしないので、気を遣わずに持ち運べるのもメリット