この通知パネルはどうして?

2012年5月8日 06:00
(法林岳之)

 MEDIAS LTE N-04Dに機種変更して、約1カ月。メイン端末として使っていると、結構、いろんなことが気になってくる。

 まず、よくXi端末でよく指摘される電池の持ち。今まで、OPTIMUS LTE L-01DやGALAXY S II LTE SC-03DなどのXi対応スマートフォンを使ってきた感覚からすると、MEDIAS LTE N-04Dはあまり電池の持ちがいいとは言えない。MEDIAS LTE N-04Dは電池パックの容量が1520mAhと少し小さめということもあるんだけど、仕事の連絡にも使っているメイン端末なので、電話が掛かってきて、ちょっと長話をしたりすると、あっという間に電池残量のゲージが残り少なくなってしまう。

ecoモードで省電力を簡単に設定できる。普段は「オート」にしておき、電池残量が心許ないときに「しっかりecoモード」に切り替えている。ただ、劇的に改善される印象はあまりない

 電池の持ちを少しでも良くするため、「Wi-Fiを使わない」「ecoモードを設定する」といった基本的な対策はしているけど、結局のところ、こまめに充電するしかないというのが現状での結論。たとえば、打ち合わせのときはパソコンとつなぎ、クルマで移動中はシガーライター、電車で移動中は外付けタイプのバッテリーといった具合いに、電池残量が少し減ったように感じたら、とにかく充電するように心がけている。ちなみに、防水端末ということもあり、卓上ホルダーが標準で付属しているんだけど、端末を横向きに立てて置くタイプで、置くときに面倒な端子の位置合わせなども必要ないので、非常に使いやすい。

 ところで、電池を持たせるための節電と言えば、前述のように、使わないときはWi-Fiをオフにするのがおなじみだけど、多くのAndroidスマートフォンではステータスバーを下方向にドラッグして表示される『通知パネル』(ステータスパネル)にボタンが設定されていて、それをタップするだけで切り替えられるようにしている。国内で販売されているモデルで、Wi-Fiの切り替えが通知パネルで操作できない機種はソニーモバイルのXperiaシリーズなど、ごく一部の機種のみだ。

 MEDIAS LTE N-04Dも通知パネルからの切り替えが可能なんだけど、実はこれがちょっと惜しい仕様なのだ。MEDIASシリーズでは通知パネルを表示すると、アイコンが左から順に、「タップサーチ」「マナー」「画面回転」「ecoモード」「GPS」「Bluetooth」「Wi-Fi」「明るさ」「自動同期」の順に並んで表示される。ただ、表示直後はBluetoothまでしか見えず、それより先の項目はこのボタンが並んでいるところを右にスクロールさせなければならない。

 これがどういう意図で、この並び順、このデザインになっているのかはわからないけど、スマートフォンを使ううえで、Wi-FiのON/OFFは結構、利用頻度が高いはずだし、節電という視点で考えてもGPSや明るさ、自動同期などもそれなりにプライオリティが高い。逆に、画面回転やecoモードは一度、設定したら、そのままで使い、まれに変更したいときに操作するくらい。タップサーチはMEDIASの売りの機能のひとつなので、いいというか、しかたがないというか、これで良しとすべきなんだろうけど、その他のパネルの並び順はどうにも使い勝手が良くない。ホーム画面にWi-Fi切り替えのウィジェットを設定する手もあるけど、ホーム画面の限られたスペースを考えると、必ずしも便利とは言えないし……。

 通知パネルを表示した後は、スクロールした位置を覚えておいてくれるのが救いだけど、根本的なところとして、ステータスバーを下方向にドラッグして、通知パネルに表示した後、わざわざ横方向にスクロールさせなきゃ操作できないボタンがあるというユーザーインターフェイスがどうにも理解しがたい。他社の多くのスマートフォンが二列表示にしたり、項目を絞り込んで表示していることを考えると、次期モデルでは見直して欲しいと考えているのでした。

移動中はNTTドコモの「ポケットチャージャー01」などの外付けバッテリーで充電。他のXi対応スマートフォン以上に利用頻度が高い卓上ホルダーは横向きのスタンドタイプが同梱。本体左側面に接点があり、卓上ホルダーがポケットのような構造のため、セットするだけで充電できる
通知パネルを表示した直後。最上段にマナーモードなどのボタンが並んでいる。ボタンの並ぶパネルを左方向にフリックすると、右にスクロールする仕様スクロールすると表示されるWi-Fiのボタン。切り替える頻度は高い気がするんだけど、どうしてこういう位置にレイアウトされているのか……