104SHと近未来感あふれる外付けキーボード

2012年6月11日 06:00
(湯野康隆)

 少し前から個人的に気になっていたアイテムがある。エレコムの「PROJECTION Bluetooth Keyboard」(TK-PBL042BK)である。「え! 何、この近未来感!」というワクワクする想いとともに、「実際、使えるの?」という疑問が湧き上がるデバイスだ。

 BluetoothのHIDプロファイルを使って各種機器と接続できるということで、筆者が使用している104SHでも使用可能。というわけで、さっそく試してみた。

 で、実際どうなのか。

 キー配列は、英語配列の変則レイアウトなので、若干の慣れが必要。とりわけ、句読点や音引きのポジションが数字の上に離れているので、最初はその都度探してしまうことになる。ただ、こうしたことはQWERTYキーボード付きの端末などでもあったことなので、さほど大きな問題ではない。それよりも、省略されてしまいがちな数字キーが常にシングルタッチで打てる状態にあることが嬉しい。

 しかし、これは筆者の癖なのかもしれないが、ホームポジションをキープしようとすると、どうしても左手の小指が机に触れてしまうようで、意図しないところで「a」を押してしまう傾向が見られた。パソコンなどのハードウェアキーボードの場合、キートップに触れただけでは反応せず、そこからキーを押し込んだ時点で反応するので、指先を浮かせる必要は無いのだが、投影型の場合、触れた時点というか、触れそうになった時点で入力したことになってしまう。iPadをはじめとするタブレット端末のソフトウェアキーボードに慣れた人であれば、さほど苦にならないのかもしれない。

 正直なところ、実用性の面ではまだまだ課題があると感じるデバイスではあるが、何も無いところに投影されるキーボードに触れると文字が入力されていくという近未来感が楽しい。使っていると周囲の目を引くことは間違いないので、それも込みで楽しんでいただきたい。

蛍光灯の下でも視認性はしっかりしている背面のminiUSB端子で充電する