GALAXY S IIIに機種変更、通話料節約の工夫も

2012年7月12日 06:00
(石野純也)
発売日に購入したGALAXY S III

 夏モデルが続々と登場しているなか、筆者もメイン端末を「GALAXY S III SC-06D」に機種変更した。夏モデルのなかではレスポンスが抜群によかったこと、アプリに使えるストレージが大きいこと、UIに工夫が凝らされていることなどが、GALAXY S IIIを選んだ主な理由だ。今までのGALAXYシリーズにはおサイフケータイがなかったため、メイン端末にするためにあれこれ小細工をしてきたが、GALAXY S IIIではその必要もなくなった。

 LTE端末を“実戦投入”するのは、これが初めて。「Optimus LTE L-01」も持ってはいたが、あくまでLTE対応のスマートフォンを知るための勉強用だった。仕事の道具として使うには、電池の持ちが少々不安だったうえに、Xi用の通話プランが自分に合っていなかったからだ。一方で、GALAXY S IIIは、消費電力が改善されたクアルコムの「Snapdragon S4」にあたる「MSM8960」を搭載しており、バッテリーの容量も2100mAhと非常に大きい。少なくともスペックを見る限り、電池の持ちは悪くなさそうだ。

いざという時に役立ちそうな「省電力モード」

 実際、端末を入手した発売日から原稿執筆時点まで、およそ10日間使っているが、「電池はそれなりに持つ」というのが率直な感想だ。確かにLTEエリア内で通信すると電池の減り方がちょっと速いような気はするが、困るというレベルではない。ためしに自宅兼事務所のある池袋から渋谷あたりまで、今までと同じように音楽を再生しながら移動してみた。電車の中では、TwitterやFacebookを高頻度でチェックし、何件か投稿もしている。今までのスマートフォンだと、これで大体電池が10%程度減っていたが、結果はGALAXY S IIIでも大体同じだった。逆に、LTEがほとんど入らない地下鉄での移動時には、以前使っていた端末より電池の持ちが明らかによくなっている。この辺りは、ベースとなるチップセットや電池容量といったスペックが底上げされた効果と言えるだろう。これなら、朝から夜遅くまで取材で丸1日外出しているような場合を除けば、ポータブル充電器なしでも何とかなりそうだ。いざとなれば、CPUの処理能力や画面のフレームレートを抑える「省電力モード」を利用するという手もある。

 これで実戦投入の第1ステップはクリアしたが、料金についてはあきらめざるをえないこともあった。以前このコーナーでも指摘したように、Xi用の音声通話プランは選択肢が少なく、ドコモ以外の電話への通話料が割高だ。FOMAのプランのように無料通話もつかないため、海外出張で国際ローミングをした際にも高くついてしまう可能性がある。この点をGALAXY S IIIの発売イベントの際にドコモの加藤新社長にぶつけてみたが、「Xiトーク24を訴求していきたい」とのことだったので、しばらくプランの追加などはないのかもしれない。

 ということで、通話料の安い固定電話が使えるときは、なるべくそちらから電話することにした。自分の使い方や通話料を分析してみると、自宅兼事務所にいるのにも関わらず電話番号の入力が面倒でケータイからかけてしまい、そのまま長電話するというパターンが多かったからだ。このちょっとした“面倒”をなくすには、固定回線もスマートフォンに一本化するのが手っ取り早い。そこで、以前このコーナーで紹介したSIP機能を設定してみようとしたが、残念ながらGALAXY S IIIでは、メニューにインターネット電話の項目がなかった。だったらアプリで解決できないかと思い調べてみたところ、NTT東日本のサイトにいつの間にか推奨アプリが掲載されていた。この中から筆者は「AGEphone」を選択。設定も簡単にでき、通話品質も高く満足している。高解像度対応していないのか、画面がやや粗いのは残念だが、電話帳は標準搭載のものを使ってもいい。これで今月以降の月額使用料はどうなるのか。結果は折を見て、このコーナーでもお知らせしたい。

VoIPアプリの「AGEphone」。ひかり電話にも対応している標準の電話帳、電話アプリとも、インテントで連携する仕組みだ
GALAXY Nexusは、海外でも珍しいホワイトを購入

 ちなみに、GALAXY S IIIとほぼ同じくらいの時期に、海外取材用の端末も「Nexus S」から海外版の「GALAXY Nexus」に機種変更した。しばらくは、この“ダブルGALAXY”を『みんなのケータイ』で紹介していくことになりそうだ。