【ARROWS Z ISW11F】

「JALマイルフォン」終了の悲しいお知らせ

2012年8月9日 06:00
(石川温)

 7月27日、KDDIから悲しいお知らせが届いた。「JALマイルフォン」のサービスを終了するというのだ。販売受付終了日は7月27日、サービス自体も2013年6月末には終了してしまう。昨年末、ARROWS Zが取り扱いになったということで、JALマイルフォンを契約したのだが、わずか8カ月で一方的にお別れの通知を受け取ることになるとは。悲しくて仕方がない。

 しかし、実はそんな「あれ、今まずい状況にあるかも」という予兆がいくつかあった。まず、今年の春ぐらいからというもの、JALの機内にあったはずのパンフレットが全くなくなってしまったのだ。ARROWS Zが発売となり、ユーザーも増やしていくのかと思いきや、機内での告知は一切なし。それまでは、パンフレットが機内の棚に刺さっており、さらに機内誌などでの広告も入っていたはずだったのだが、忽然と姿を消したのだった。

 また、JALマイルフォンのサイトでは、取り扱いの機種がみるみるうちに減っていった。ARROWS Zは初期の在庫分でほぼ完売。他のフィーチャーフォンやスマートフォンも在庫が切れても復活するどころか、切れっぱなしの状態が続いていた。春商戦に突入し、新製品が増えることもなく、在庫切ればかりが並ぶ状態。ほとんど「開店休業」といっても良いほどだった。
 
 KDDI関係者に聞いたところ、「そりゃ、止めちゃうわ」というような契約者数だった。JALマイルフォンはまだユーザー数は多いのだが、それ以外のサービスに関してはかなり厳しいものがあった。

 これまでJALマイルフォンを利用していた人に対しては、auに乗り換えられる施策が用意されている。誰でも割契約解除料、MNP転出予約手数料、au契約時の新規事務手数料は無料(当たり前だ)。さらにau移行特典として、JALマイルフォン解約の翌々月に5000マイル、さらにこれまでの利用平均の140マイルを12カ月間、積算してくれるという。これを機に、他キャリアにMNPしようかと思ったが、とりあえずはauに移そうかと思い始めた。

 MVNOは、日本通信などデータ通信などにおいては成功を収めているが、電話番号があるメイン回線となるとなかなか難しいというのが実態のようだ。