【DIGNO DUAL WX04K】

PHSと3Gの両方とも快適です

2012年8月22日 06:00
(房野麻子)

 PHSと3Gのデュアルモードスマートフォン、DIGNO DUALを使うようになって1カ月ほど経ちましたが、電話もデータ通信も快適に使っています。使ってすぐ思いましたが、通話時の音がいいことが、こんなに快適なことだとは! スマートフォンになって通話時の音が聞きにくくなったという感想を聞くこともありますが、DIGNO DUALに関しては大丈夫です。

 アドレス帳の移行も何も問題ありません。私の場合はGoogleの連絡先がもっとも整っているので、Googleアカウントを設定すればいいだけ。SDカードでインポート/エクスポートする必要すらありません。ここはAndroid端末でよかったと思ったところです。

通話設定の「音声発信切り替え設定」のチェックを外すと、発信方法をPHSか3Gのどちらかに固定できる。間違えて3Gで発信しないように、PHSに固定

 電話をかける際はPHSか3Gかを選んで発信できますが、私自身は3Gで電話をかけることはありえないので、通話設定で音声発信方法の切り替えができないようにしました。この設定では発信方法を固定するだけで、3Gで電話を受けることはもちろんできます。たとえば番号ポータイビリティを利用して契約した場合に、それまでの3Gの電話番号で電話を受けて、PHSから無料で電話をかける、ということがスムースに間違わずできます。

 最近のスマートフォンは対応するモデルが増えましたが、伝言メモ(簡易留守録)や着信拒否設定もしっかり対応。マナーモードではドライブモードも設定できます。また、電話帳登録で相手ごとに着信音のほか、バイブパターンやLEDの設定も変えられます。できれば、電話帳はタブ式にしてもらいたかったところですが、電話関連の機能は充実しています。

簡易留守録や着信拒否設定、個別の着信音やLEDパターン設定など、スマートフォンで弱いといわれてきた電話関連の設定が充実

 3Gのデータ通信は下り最大21Mbpsの「ULTRA SPEED」(HSPA+)に対応。残念ながら「プラチナバンド」の900MHzには対応していませんが、私の行動エリアでは問題なく快適に通信できています。なお、地下鉄の中で通話することはないのでメリットはまったくないのですが、アンテナのアイコンを見ていると、3Gが電波圏外になっても、PHSの電波はかなりがんばって圏内にとどまっていることが多いと感じます。今は差がほとんどありませんが、ケータイが出始めの頃に、PHSは地下でもつながるといわれていたことを懐かしく思い出しました。

 今のところ唯一気になっているのは、通知パネルの戻りの遅さ。ステータスバーから引き出すのはスムースなのですが、親指で上にフリックして戻そうとすると、重いというか、途中で少し止まりかけることがあります。BACKキーを押して戻してもいいんですが、通知パネル好きとしては引き出す/戻す動作も気に入っているので、些細なことですが、ちょっと残念。でも、それ以外は快適です。この執筆時には間に合いませんでしたが、次の請求書で丸1カ月分の料金が分かります。固定、携帯ともに通話料がほぼゼロになってトータルの通信費が絶対下がっているはずなので、それも楽しみです。