【AQUOS PHONE SERIE ISW16SH】

夏でした。イギリスでした。困りました。

2012年9月3日 06:00
(法林岳之)

 こういう仕事をしていると、いわゆる夏休みというものは存在しなくて、休みたければ、周囲ににらまれるのを覚悟の上、勝手に休むしかないため、なかなか休む気にはなれないんだけど、今年はどうしても出かけたいところがあった。それはイギリス。

 多くの人にとって、2012年のイギリスと言えば、当然、ロンドンオリンピックですが、ボクにとっての2012年のイギリスはちょっと違う。2012年は大好きな映画「007」シリーズが50周年を迎え、11月には最新作「007スカイフォール」が公開される。そんなこともあって、今年はイギリス各地で、いろんな007関連の記念イベントが催されている。それをどうしても観たくて、お盆休みの真っ只中、急遽、イギリスに出かけることにした。

イギリスのBeaulieuにある国立モーター博物館。ISW16SHで撮影(位置情報付き)

 ひとつめの目的地は、ロンドンから南西約160キロのBeaulieuという街にある「国立モーター博物館」。ここでは「BOND IN MOTION - 50 VEHICLES. 50 YEARS」と題し、これまでの作品に登場した50台の乗り物(自動車やバイク、ボートなど)を展示している。日本のトヨタ2000GT(『007は二度死ぬ』に登場)はトヨタ博物館に所蔵されているため、今回は展示されてなかったけど、おなじみのアストンマーチン・DBSやロータス・ヨーロッパをはじめ、制作会社などから提供された(貸し出された)実物を見ることができた。デジタルカメラでも写真を撮ったけど、位置情報も記録できるので、スマートフォンでもパチリ。

 そして、2つめの目的地は、ロンドン市内の「Birbican Centre」というところで開催されていた「Designing 007 - Fifty Years of Bond Style」というイベント。こちらは映画で使われた衣装や小物をはじめ、制作者の絵コンテなどが数多く展示されていて、「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」でBMW750iLの運転に使われたERICSSONのケータイも見ることができた。

『007 慰めの報酬』(2008年公開)で登場した「アストンマーチン・DBS」。ISW16SHで撮影(位置情報付き)『007 私を愛したスパイ』(1977年公開)で登場した「ロータス・エスプリ」の潜水艇バージョン。ISW16SHで撮影(位置情報付き)
ロンドン市内で国際ローミングが使えない状態に……

 とまあ、短い日程ながら、個人的な趣味を満喫できる旅だったんだけど、実はイギリスを旅行中、8月14日に発生したNTTドコモの国際ローミングサービス「WORLD WING」の障害に直撃してしまった。具体的な症状としては、どの携帯電話事業者のネットワークに登録ができず、Wi-Fiなどを使わない限り、インターネットには接続できないという状態。もちろん、通話も一切、使えない。

 幸い、ボクは海外でも日本の主要3事業者の端末を持ち歩いているので、このときはauのAQUOS PHONE SERIE ISW16SHを使い、Facebookで情報を求めてみたら、すぐに障害がわかったんだけど(本誌でもおなじみの石野純也氏がコメントをくれた)、普通の人は1回線しか持っていないわけで、海外旅行中に、いきなり電話もネットもつながらないとなれば、まさにライフラインを断たれたような状態で、かなり困る。ましてや、夏休みのお盆のタイミングという海外渡航者がもっとも多い時期に起きたんだから、実際には世界中で困っていた人がいたはず。ドコモさん、しっかりしてください。

「ドコモ海外利用」のアプリではこんな表示に……。ネットワークを検索して、自動(オート)にしてもネットワークに登録されない状態端末が何か起きたのではないかと、何度もネットワーク検索。結局、WORLDWINGの障害でした

 ところで、海外に出かけたとき、充電や端末の設定などができるように、NTTドコモでは世界各地に「海外サポートデスク」を開設している。ロンドンではロンドン三越内に「ドコモ サポートデスク ロンドン」を開設しているので、帰国前にちょっと立ち寄ってみたんだけど、ロンドンオリンピック期間中は多くのお客さんが訪れ、端末の充電や設定の確認などのサポートを受けていたという。もし、海外旅行や出張などに出かけるチャンスがあったら、一度、訪ねてみるといいかもしれません。

ロンドン三越の1Fに開設されている「ドコモ サポートデスク ロンドン」ロンドンでドコモ端末で困ったら、こちらへ。ちゃんと日本のスタッフが面倒を見てくれます
GALAXY S III SC-06Dのロック画面。ローミング中にホーム(日本)の日時がいっしょに表示されて、わかりやすい

 最後にもうひとつ。海外に出かけたとき、当然のことながら、時計を現地時間に合わせて、スマートフォンを使うわけだけど、多くの機種はロック画面にその現地の日時のみが表示される。これに対し、今回持っていったGALAXY S III SC-06Dは、ロック画面にローミング先(現地)とホーム(日本)の日時が表示されて、非常に便利に使うことができた。グローバル市場で強いメーカーらしい仕様と言えるかもしれません。