【Optimus Vu L-06D】

いまだ納得のいくケースに出会えず……

2012年9月7日 06:00
(村元正剛)

 筆者は「スマートフォンにはカバーやケースは要らない」派である。カバーを装着すると、端末メーカーの「持ちやすさ」や「薄さ」へのこだわりは無意味になってしまいそうだし、ほとんどの端末は背面までカッコよくデザインされているので、できれば、そのまま素の状態で使いたいと思う。

 ただし、iPhoneに限っては、カバーを着けて使っている。筆者は現在iPhone 4Sのホワイトモデルを使っているが、周囲にも同じ色のiPhoneを使っている人が多い。職場のテーブルや飲み屋のカウンターなどに置いていると、どれが自分のiPhoneなのかがわからなくなりそうで、識別のためにブルーのカバーを着けている。

 先月から使っているOptimus Vu L-06Dも、筐体のサイズ感や質感の高いデザインに惹かれて購入した端末だ。できれば素のままで持ち歩きたいのだが、Optimus Vuにはペンが欠かせない。ペンを一緒に持ち歩くためには、やはりペンホルダー付きのケースを使うほうが便利だろう。

 Optimus Vu用のカバーやケースは、まださほど選択肢は多くない。量販店で売られている中から、最初に購入したのが、合成皮革製のフラップカバー付きのケース。サイドにペンホルダーも付いている。これにOptimus Vuを収めると、さながらシステム手帳のようになる。デザイン的には満足していたのだが、なかなか使用感になじめないというか、しっくりこないというか、そのうち、むしろ不便じゃん! と感じるようになった。

最初に使っていたケース。手帳感覚で持ち歩けて、一見いい感じ内側はオレンジで、デザイン的には気に入っていたが、カバーの開閉が面倒だった

 Optimus Vuは、ペンを使ってシステム手帳のように使える一面はあるが、決して手帳ではない。電話にも使うし、さっと画面を見て時計を確認したいときもある。筆者が使っていたケースには、カバーが勝手に開かないように留めておける部分があるのだが、いつしか、ここが邪魔に感じられて開けっ放しに……。電話をかけるときはフラップカバーを背面側に折りたたんで持つのだが、そもそも大きめの端末が、さらに分厚く感じられ……。メールをチェックするときも、フラップカバーを開いて、電源キーを押し、さらにロックを解除するという操作が面倒で……。というわけで、このケースとは早々とおさらば。

 最近、購入したのは、ペンホルダー付きのシリコンカバー。端末の側面と背面を覆うことになるので、大きなOptimus Vuが、ひと回りサイズアップしてしまうのが残念だが、万一落としたときの緩衝材にはなるなぁと前向きに考えている。側面に付いているペンホルダーも軸の部分とペン先の部分を固定できるので、一見安定感はある。

現在使っているシリコン製カバー。ペンも固定できるようになっているグロス仕上げのきれいな背面が隠れてしまうのは残念なのだが……

 このシリコンカバー、使い勝手としては手帳ライクなケースよりも向上したのだが、やはり満足できるレベルには達していない。素材がシリコンだからか、端末を片手でぐいっと掴んだだけで、ペンホルダーからペンが外れそうになったり、使い終えたペンをホルダーに戻すのが、ちょっと手間に感じられたり、なんだかなぁと感じるようになってきた。

 GALAXY S IIIのようにペンを本体に格納できる仕様なら、そのままの状態で使いたいが、Optimus Vuは握りやすく、しっかりした書き心地が得られる、この太いペンが魅力。実際、購入した当初は、カバーを着けずに、素のままで使っていたのだが、ペンを使うときだけポケットやバッグから取り出すのが非常に面倒だった。そのため、ペンではなく、ほとんど指で操作するようになり、それもなんだかなぁと。

 というわけで、Optimus Vuそのものの使い勝手には、ほぼ満足しているものの、「どう持ち歩くか」については、まだまだ悩み中。ペンだけをしっかり固定できる小さな留め具みたいなものがあればいいのになぁ、と思っているのだが……。