【Optimus Vu L-06D】

絵心がなくても存分に活用できる「ノートブック」

2012年11月8日 06:00
(村元正剛)
筆者は、主に、誰かに見せるためではなく、自分だけが見るメモ帳として使っている。

 今回は「ノートブック」の使用感について書こうと思う。「ノートブック」は、Optimus Vu L-06DにプリインストールされているLG独自のアプリ。付属のペンを使って、アナログの手帳の感覚で、文字やイラストを描いたりできる。

 表紙や用紙のパターン(白紙や罫線、方眼など)、色などを指定して「ノート」を作成し、ペンの種類や太さ、色を指定して、自由自在に書けるという趣向。

 大画面+ペンで操作するOptimus Vuの“目玉アプリ”とも言え、ホーム画面の下のドッグの中央にアイコンが設置されている。

 購入当初は「これを使いこなさなくては意味がない!」という心境で、フリーハンドでイラストを描いたり、写真を読み込んで輪郭をトレースしてから写真を外し、手作りの塗り絵を楽しんだりしていた。しかし、しばらく経つと、ほとんど使わなくなっていた。筆者は、そもそも絵心が乏しいので、思うように描けないのだ。絵がうまい人、絵を描くのが超好きな人だったら、自在にペンの太さや色、透明度などを変え、“デジタルお絵描き”を堪能できるのだろうが、筆者の場合は、ここには掲載できないような、小学生が描いたような絵になってしまうのだ。

 しかし、最近は、購入した当初以上に、「ノートブック」を利用することが増えている。きかっけは、筆記用具を忘れて、ある新製品発表会に取材に出かけたとき。普段使っている手帳の代わりに、Optimus Vuの「ノートブック」に取材メモを記録した。使ってみると、非常に快適。薄暗い会場でも画面がはっきり見えるので書きやすく、話題が変わってページを変えたいときも、ペンでワンタップするだけで次のページに切り替えられる。紙の手帳やノートと違って、余白を多く残しても、もったいないという気にもならない。

 新しいタイプのデジタルギアを購入すると、ついつい、多彩な機能を使ってみたくなる。結果、上手に使いこなせずに、せっかくの機能が宝の持ち腐れになってしまうことも……。当たり前のことだが、無理せず、自分なりに活用するのが一番だなぁと実感した次第だ。

 「ノートブック」は、書きたいときにすぐに書けるように、ノート単位でホーム画面に貼り付けられるようになっている。筆者は「備忘録」というタイトルを付けたノートをホーム画面に設定し、思いついたことを書いたり、雑誌のレイアウトを考えたりするときに使っている。社内のでミーティングや、出版社に出向いて打ち合わせする際は、Optimus Vuだけで事足りるようになった。

 ノートに書いたものは、ページ単位でJPEG画像として保存できる。写真を読み込むこともできるので、撮影した写真に手書きのメモを添えて、メールで送るといったこともできる。TwitterやFacebook、Instagramといったソーシャルメディアにも「共有」から選択して、ダイレクトに送信できる。「ノートブック」はフル活用するには、慣れとセンスと多少のテクニックが必要だろうが、気負わずに使えば、万人に役立つアプリだなぁと感じている。

ノートのデザインは自由に設定できる。ペンは種類や太さ、色などを変えられるが、巧みに使い分けられるようになるには慣れが必要かも。
作成したノートは書棚のように並ぶ。特定のノートへのショートカットをホーム画面に貼り付けられる。
写真を貼り付けて手書き文字を添えるといったことは、あっという間にできる。作成したページをJPEG画像として、ダイレクトにSNSに投稿できるのも便利。