みんなのケータイ

修理交換となったARROWS X F-10D

 先日、ARROWS X F-10Dを修理交換した。実は、購入直後から「1. 通話中に突然電話が切れたり、電話がかけられなかったり、繋がらないことがある」、「2. Wi-Fiテザリング中、画面オフ状態で通信できないことがある」、「3. 3G/LTEでGoogle Play Storeからアプリをダウンロードできない」、という現象が発生していたのだ。「これは、試されているに違いない」と思うことにして辛抱強く使い続けていたけれども、前回ここで書いたように首の痛みに耐えながらF-10Dを使っていると、これらの現象が余計ストレスに感じるように……。

 このままではF-10Dを嫌いになってしまいそうだったので、仕事帰りにドコモショップで相談してみたところ、すべて原因不明ということで、翌朝すぐに本体交換になった。すばやい対応に感謝。おかげで、交換してから今のところ1番目と2番目の問題は発生していない。

 ところで、交換直前に旧端末をリセットしたところ、まっさらの状態だと、バッテリーの減り方がそれまでと明らかに違うことがわかった。以前なら1時間もたてば10%は減っていたのに、リセット状態ではせいぜい減っても1~2%程度。今さらながら、常駐しているアプリやサービスがいかにバッテリーを消費しているか、ということに気づかされた。

 災い転じてなんとやら、というほどでもないが、F-10Dをどのように設定すればバッテリーを長持ちさせられるか、そのヒントが得られたのは大きな収穫かもしれない。で、新しくなった端末で筆者が具体的にどのあたりを設定したのかというと、主に下記の3点。ヘビーユーザーにとっては当然の“たしなみ”と言える内容だろうけれども。

1. 「NX!エコ」の“バックグラウンドのデータ通信”で、制限を有効(通信しない)にする
2. Google アカウントなどの同期を可能な限りオフにする
3. 端末設定の“アプリケーション”で、使わないアプリやサービスは“無効”にする

 とにかく、裏で動きそうなものは、ことごとくオフにするという作戦。ただし、バックグラウンド通信を制限していても、spモードメールは普通に自動受信するし、Dropboxの“カメラアップロード”機能も平気で動作している。まあ、それは個人的には都合が良いのでありがたいのだが、交換前の端末で問題になっていた「3G/LTEでGoogle Play Storeからアプリをダウンロードできない」という現象は、どうやら「NX!エコ」の問題らしく、全く無関係そうなアプリでもバックグラウンド通信を制限していると、なぜかWi-Fi以外ではアプリをダウンロードできなくなるようだ。

常時エコ設定。使い勝手も考慮して、バッテリー残量に応じた設定などはしていない

 このように「NX!エコ」を使ううえでは注意しておきたいところがありつつも、バッテリーの持ちの問題についてはこれでかなり改善されたように思う。CPU速度を制限したり、ディスプレイの消灯を早めるといった設定よりよほど節約効果を感じられるし、普段の使い勝手にも影響が少ない方法ではないかな、と。

 その後、一部のアプリがインストールできなくなるトラブルがあって、さんざん悩んだ挙げ句、購入して1年に満たない32GBのmicroSDカードが壊れていることがわかったり、ebayでiPhone 5用のケースを注文したのに1カ月以上待たされた今になっても届いていなかったり、楽しみにし過ぎるあまり5分ごとに製品ページをリロードしていたNexus 10が販売延期になったりと、いろいろ災難やら不運やらが続いて落ち込んだりもしたけれど、私はまだ元気です。

F-10Dでは外部SDカードにアプリを移すことが仕様上できず、内蔵ストレージの特定フォルダに仮想的に移動することになる。にもかかわらず、SDカードが壊れているとアプリの移動操作でエラーに。また、アプリによってはインストール時にSDカードにアクセスするためか、これもエラーになる