みんなのケータイ

 11月26日にアメリカ・サンディエゴで購入したiPhone 5。ベライゾン契約ということで、ネットの情報によれば、何もしなくても「SIMロックフリー」であるという。サンディエゴからは12月1日に成田着。その日の夜には羽田空港に移動して、グーグルのアジア・太平洋の記者向けイベントの取材があるので、シンガポールに飛ぶことになっていた。早速、iPhone 5がSIMロックフリーでそのまま海外で使えるか試せる機会がやって来た。

 シンガポールには2日早朝に到着した。チャンギ国際空港は24時間空港で、アジアの乗り継ぎの拠点としても機能しているため、早朝に着いても空港内の多くのお店が開いている。シンガポールでSIMカードを購入する際、便利なのが空港だ。入国審査をする前に、空港内にある両替所で、SIMカードを購入できるのだ。もちろん、両替所なので、日本円をまずシンガポールドルに両替してから、SIMカードを購入する、と言うことも可能。わずか10分程度で両替からSIMカード購入、開通手続きまで終わらせることができる。

 シンガポールに入国する際は、いつも必ず空港内の両替所でSIMカードを購入するのだが、今回、気になったのがiPhone 5は「nanoSIMカード」である、という点。microSIMであれば、海外ではカッターで通常のSIMカードを切ってしまうというのが一般的だが、果たして、シンガポールでもカッターで切る必要があるのだろうか。

 飛行機を降りた後、早速両替所に向かい「データ定額のSIMカードが欲しいのだけど。あ、iPhone 5なんだけど大丈夫かな」とお姉さんに伝えたところ、「nanoSIMカード、ありますよ」とのこと。さすが、シンガポール。iPhone 5が早いタイミングで発売されていたこともあり、また国内最大のSingtelのSIMカードだったのが幸いしたのか、ちゃんとnanoSIMカードが用意されていた。これは本当に便利だ。

 ちなみに、支払ったお金は15シンガポールドルということで、日本円で約1000円。Singtelの場合、nanoSIMカードを端末に挿入し、センターにSMSで数字のコマンドを送ることで、自分の使いたい料金プランを選ぶことができる。スマートフォンで使うなら、まず「Prepaid Data Plans for Mobile」を選び(ほかにBlackBerry用やノートパソコン用を選択可能)、容量と日数を選択できる。7日間1ドルで10MB、7日間7ドルで1GB、1日6ドルでパケット無制限、3日間15ドルで無制限から7日間25ドルで無制限など5種類から選ぶことができた。自分は翌日夜の便で帰るという1泊2日の予定なので、7日間7ドルで1GBというプランを選択した。すべて、SMSのやりとりなので、確認しやすくわかりやすい。このあたりの仕組みは他の国のキャリアでも真似して欲しいと思ったほどだ。

 実際に1泊2日で使ってみたが、SIMフリーで使えており、ネットワークはとても快適だった。もちろん、LTEは使えないが、iPhone 5で使うには何ら問題ない。年間に数日間、海外に滞在するようであれば、やはりSIMフリーの端末は手元にあると便利だと改めて思った。