みんなのケータイ

 スマホを使ってるとみるみる間に、電池マークが減っていく――ケータイ Watch読者の皆さんは、少なからずそんな経験を持っているはず。いや、それが当たり前になって、外部バッテリーがあるからあまり気にしなくなった、と考える方もいそう。

 「バッテリーが2日間持つ」といううたい文句で登場した「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」を12月下旬から使い続けてきたところ、「外部バッテリーのお世話になることが少なくなったかも」と最近感じている。朝10時に充電ケーブルを外してから、通勤時間には「パズドラ」やTwitter、Facebookを利用し、業務中はあまり触らない、といった使い方で夕方まで7時間、充電せずに過ごしたところ、バッテリー残量は49%と、半分程度だった。もちろんこれは、ある1日のことだけで、一概に全てそうだ、とは言えないのだが、これまでのAndroidでは、ここまでバッテリーが持つ、というのは体験したことがなかったのも事実。

エコ技設定

 こうしたバッテリー性能を実現しているのは、「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」の特徴であるIGZO液晶が大きな役割を果たしているのだろう。その一方で、日々、使っていると通知バーにときたま、省電力関連の案内が通知される。つまり「貴方の使っているスマホにはこんな機能があるのです……うまく使うと省電力になるのです……」とそっと教えてくれている。

 シャープのスマホには、以前から「エコ技」と呼ばれる機能が用意されており、「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」でも、Wi-FiやBluetoothなどのON/OFFを設定することで「標準」「技あり」「お助け」といったモードを切り替えられる。たとえば標準はその名の通り、特に省電力の工夫をしない状態で、技あり、お助けと段階的に、より強力な省電力設定になっている。また「技あり」に設定しておくと、標準と比べて、どの程度待受時間が伸びたか、という見せ方で省電力の効果を示してくれる。タイマー設定(時間帯によって標準/技あり/お助けを切り替え)もあるし、電池残量にあわせたモード切り替えもある。ユーザーが細かな部分に気を配ったり設定の細部を探したりすることがなく省電力設定ができるのも好印象だ。

 画面消灯中に、アプリが動作しつづけるか、動作を止めるのか、設定することまで可能だ。これもたまに通知バーに案内が出て、タップすると画面消灯中にバッテリーを消費したアプリの一覧が示される。わかりやすい見せ方で、「ああ、こうやって省電力な使い方を分かりやすく案内しているのだな」と感心する。

 スマートフォンの電力消費の大半はディスプレイだ。だから大画面化が進む現在、バッテリーの容量が拡大しているとはいえ、ディスプレイでの省電力の工夫が最大の効果をもたらす。一方で、スマートフォン、特にAndroidは、インターネットへの常時接続を前提にしているところがある。スマホアプリも当然そうで、ユーザーが操作せずとも、定期的にサーバーとやり取りしている。その分、通信時には電力を使う。ここは、ユーザーが操作しない限り通信しないという仕組みのフィーチャーフォンとの大きな違いだ。「エコ技」に代表されるシャープの省電力の取り組みは、こうしたスマートフォンの特性にあわせて用意されたもの。先述した、バッテリーの持ちの良さは、IGZO液晶だけではなく、さまざまな工夫の組み合わせで実現しているのだろうな、と最近納得できるようになってきたのだった。

残量で設定を切り替えられる
こちらはタイマー設定
通知バーでたまに表示される「エコ技設定のヒント」
タップすると消灯中のアプリの動作について設定できる