みんなのケータイ

 発売から3カ月ほど経過しているが、auの回線の端末を「GALAXY S III Progre」(SCL21)に機種変更した。これまでauの回線はフィーチャーフォンで利用しており、最近は眠らせているような状態だったので、auのスマートフォン、そしてauのLTEを利用する端末も初めてだ。

 サムスン製端末としてはこれまで、NTTドコモの「GALAXY NEXUS」を利用していたが、メーカーによるカスタマイズがほぼ無い「GALAXY NEXUS」と比較すると、「GALAXY S III Progre」に搭載されているさまざまなカスタマイズ部分はより際立って感じられ、また概ね好意的に捉えている。

 例えば着信音やアラーム音はプリセットとしてさまざまな種類が搭載されているが、どれを聞いても、角の立たない選びぬかれたメロディや曲という印象を受ける。かつて日本でも展開されていたノキア製端末に見られたような、グローバル市場で揉まれ、洗練されたメロディのみが搭載されている、というのは言い過ぎだろうか。アラームでは「事前お知らせ」という、設定した時間の前に、別のメロディを徐々にボリュームを上げながら鳴らす機能も用意されている。

 もちろん、インカメラで瞳を検知し、画面が自動的に消灯する時間を延長する機能や、「Sメモ」「Sプランナー」(カレンダー)など、単体のアプリとして見ても優秀なものは多く、メーカーによるカスタマイズの恩恵は多岐にわたっているが、アラームのように毎日使う機能の細部に、メーカーの持つバックグラウンドが透けて見えるのも事実だろう。

 このように「GALAXY S III」シリーズの一端として、コンテンツや機能などさまざまな点でワールドクラスの恩恵が受けられる端末……と思っているのだが、普段の取材先で会うライター諸氏からは「使っている人を始めて見た」「レアな端末」などと微妙な反応もしばしば。「GALAXY S III Progre」だけの機能というのは少ないかもしれないが、auのLTEに対応したスマートフォンという点も含めて、使い勝手などをお伝えしていきたい。