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ARROWS X F-02E
一回り違う本体サイズ

 コンパクトながらもハイスペックかつ多機能で、現在も常用しているARROWS V F-04E。後継モデルは半年後の夏まで出ないかなと思っていたのですが、早くも春モデルでARROWSブランドの新モデル「ARROWS X F-02E」が発表されてしまいました。

 新モデルなのになぜか型番の数字は若いという不思議なこのARROWS X F-02E、名前以上に本体デザインも良く似ており、本誌などのWebニュースで一見しただけでは間違い探しかと思うほど違いがわかりません。どこがどう変わったのか気になっていた矢先、有楽町のスマートフォンラウンジでF-02Eの体験イベントが開催されるということで、短い時間ですが発売前のF-02Eを試してみました。

 画像だけだと違いがわかりにくかったF-02Eですが、実際に2台を比べてみるとその差は歴然。ディスプレイの解像度がHDサイズの1280×720ピクセルからフルHDサイズの1920×1080ピクセルまで大きくなり、画面サイズも4.7インチから5インチになったことで本体サイズは一回り大型化。一方、本体の厚さはF-04Eの10.8mmから10.3mmへとわずかに薄型化されており、本体幅の広がりほど持ちにくくはなくしっかりとホールドできました。

地味にカメラの位置も変更
本体の厚さはわずかながらも薄型化を実現

 大きく変わったのがカメラ部分で、画素数が1310万画素から1630万画素へ上がっただけでなく、画面インターフェイスが大幅にリニューアル。スマイルシャッターやエフェクトといった機能は軒並み削られており、利用できる機能は撮影モードの切り替えや撮影サイズ、HDR撮影のオンオフ程度と大幅に絞り込まれていました。個人的にエフェクトなどは他のアプリでも代用できるのですが、画面をタッチするだけでピントを合わせてシャッターを切るワンタッチシャッターが利用できなくなっているのが残念。手ぶれしやすいスマートフォンのカメラ撮影ではとても便利な機能だっただけに、復活を望みたいところです。

 細かな点ではプライバシービューもパワーアップ。F-04Eのプライバシービューは画面が白っぽくはなるものの割と横から画面が見えてしまっていたのに対し、F-02Eはより画面の視認性が下がってプライバシービューとしての役割が強化されていました。以前のプライバシービューはあまり保護されている感がなかったので、細かいながらもこの改善は嬉しいポイントです。

カメラのインターフェイスは大幅に変更
地味に強化されていたプライバシービュー

 スペック面ではCPUのクロックが1.5GHzクアッドコアから1.7GHzクアッドコアへ向上したものの、内蔵ストレージは64GBから32GBへと少なくなっているため一長一短といったところ。一方、カタログでは見えないスペック変更として、富士通、NTTドコモ、NEC、富士通セミコンダクターによる合弁会社、アクセスネットワークテクノロジが開発したモデムチップ「ANT30」が採用されており、これが実際の利用シーンにおいてどのくらい違いが出てくるのはは個人的に興味あるところです。

 CPUや内蔵ストレージなどを除けばフルHD対応とカメラが大幅に変更された、というのがF-02Eの違いでしょうか。4.7インチの大画面ながら片手で操作できるギリギリの大きさをキープしているF-04Eはなかなか気に入っているものの、GPSの感度がさほど高くないF-04Eは地図アプリ必須の人間にとってなかなか辛いところでもあるので、体験イベントでは試せなかったGPS感度が気になるところです。