みんなのケータイ

 iPhoneのホーム画面の最下段には、ホーム画面のどのページを表示していても同じアイコンが並ぶ、「ドック」と呼ばれるエリアがある。ここには好きなアイコンを配置できるので、よく使うアプリは、このドックに並べるのがiPhoneカスタマイズの定石だ。

筆者のホーム画面(1ページ目)。最下部のドック部に最もよく使うアプリを並べている

 iPhoneの標準状態だと、このドックには「電話」と「メール」、「Safari」(標準のWebブラウザ)、「ミュージック」の4つのアプリが配置されているが、筆者のiPhoneのドックには、「メール」「Twitter」「Facebook」「Reeder」の4つのアプリが配置されている。

 Webブラウザの「Safari」は、最近、ドック配置から落とした。Webブラウザはいろいろな用途で使える汎用性の高いアプリなので、ドックに入れておくのが当然だと思っていたが、しかし改めて考えてみると、実はそんなに高頻度で使ってはいなかったからだ。

 SNSは専用アプリの方が便利だし、ニュースやブログのチェックも、Googleリーダークライアントの「Reeder」が圧倒的に使いやすい。筆者にとってiPhoneのWebブラウザは、「××をネットで調べたい」といった検索用途がほとんどの、ほぼ単機能のアプリになっているのだ。Webブラウザの使い方や使用頻度は、地図アプリや乗換アプリと大差がなく、このくらいの使用頻度ならば、ドックに配置する必要性もそれほど高くない。

 一方、現在ドックに配置されている「メール」「Twitter」「Facebook」「Reeder」の4つのアプリは、新着メールや最新情報を読むといった、どちらかというと「受け身」な使い方がメインだ。多くの場合、なにか明確な目的を持って起動するわけではなく、ただヒマな時間ができれば利用している。一人メシで注文がでてくるまでの時間、電車での移動中、ほかのアプリを使ったついでなど、少しでも空き時間ができれば、すぐに起動して最新情報を確認している。

 ニッチタイムの活用、つまりヒマつぶしなわけだが、それだけに起動する頻度は高い。しかも数分くらいの短いニッチタイムで利用することが多いので、ドックに配置して起動しやすくすることで、利便性を格段に向上させられる。

 いまはこの4つのアプリがベストだが、今後、新しいアプリやサービスが登場したり、iPhoneの使い方が変わってくれば、別のアプリをドックに配置することになるかも知れない。いつでもそのときの自分にとってベストな使い勝手を追求できるのも、スマートフォンの魅力だ。正直に言うと、もう5年近くスマートフォンを使い続けているので、どうにも慣れに任せ、ホーム画面や常用アプリの見直しが滞りがちだが、新しい使い方を発見するためにも、定期的に見直すと良さそうだ。