みんなのケータイ

 先日からパンテック製のAndroid端末「VEGA PTL21」を使い始めた。正直、auの冬モデルのラインナップの中でも地味な端末ではあるのだが、実は結構イケてるんじゃないかと思えてきたのだ。

 当初、Android 4.0を搭載して発売されたVEGAだが、4月4日、Android 4.1にアップデートできるようになった。auのラインナップでは、「HTC J butterfly HTL21」や「INFOBAR A02」が4.1搭載端末として登場しているが、4.0から4.1へのアップデートサービスが提供されたのはVEGAが最初。従来であれば、Androidの素の状態に近いからじゃないか、という話もできたのかもしれないが、今回のVEGAについてはおサイフケータイやNFC、ワンセグなどもしっかりサポートしており、他社(とりわけ国内メーカー)にももう少し頑張っていただきたいところだ。

 さて、話を本題に戻すが、VEGAと言えば、端末に触れずに操作できる「VEGA Motion」。この機能をONにすると、赤外線センサーを利用し、端末の上で手を動かすことで各種操作が行えるようになっている。OSを4.1にアップデートした後は、さらにカーソル操作をシミュレートできる「フォーカスタイプ」の操作方法が追加された。

 実際使ってみてどうなのかというと、まあ、普通に使うぶんには画面をタッチした方が早くて快適だし、端末に触れずに何やら怪しい動きをしている変な人に見えてしまうというマイナスポイントは否定できないのだが、特定の利用シーンにおいては、確かに効果を発揮する。

VEGA Motionの「画面再点灯」機能

 中でも気に入っているのが、「画面再点灯」機能。筆者の場合、食事中なんかによくそういうシチュエーションになるのだが、ニュースやSNSをチェックしながら食事をしている時、しばらくすると画面が消えてしまい、あわてて電源キーを押してバックライトをつけなおす、なんていうことがある。そんな時、VEGA Motionのこの機能をONにしておけば、ハエを追い払うかのごとく端末上にひょいと手をかざすだけでバックライトを再点灯させられるのだ(ただし、端末起動時にロックナンバーなどを設定している場合には、この機能は利用できない)。

 過度なMNP優遇策が続く状況下、一括価格5~8万円というauのLTE端末のラインナップの中にあって、3万円台半ばで購入できるというのは、とりわけ既存のauユーザーにとっては非常に大きな魅力となり得る。そろそろ夏モデル発表の時期なので、在庫が残っていればの話ではあるが……。