みんなのケータイ

 これまでドコモのシャープ製スマホ「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」を使ってきたけれど、4月の半ばからはソフトバンクモバイルの「AQUOS PHONE Xx 203SH」を主に使うことにした。

 冬モデルと春モデル、そしてドコモとソフトバンクといった違いはあれども、同じシャープ製でIGZO液晶を搭載するなど、「SH-02E」と「203SH」はほぼ同じなのかな、と思いながら使い始めてみると、いくつか違うところがある。キャリア提供のサービスは当然だが、たとえば「203SH」はAndroid 4.1搭載で、搭載アプリは違うし、ボタン配置やサイズ感といったハードウェア面でも異なる点は少なくない。

 ファーストインプレッションとしては、「203SH」への評価は高い。ダイレクトトラッキング技術や1.5GHz駆動のクアッドコアCPUなどもあってか、全体的な操作感は良好で、軽くて持ちやすいし、画面の美しさも好ましく感じている。

左にクイック起動キー、右の矢印が音量ボタン

 一方、戸惑ったのは、独特のボタン配置。ソフトキーとしてバックキーやホームキーなども用意されているが、画面下部には「クイック起動キー」と名付けられたキーがある。そして音量ボタンは側面ではなく、画面下部の右のほうにタッチセンサー型キーとして配されている。特に音量ボタンは、最初、どこにあるのか、全く気付かなかった。

 戸惑いをもたらしたボタン配置ではあるが、なぜこうなったのか。本誌のインタビューでは、開発担当者は「片手での利用」を意識していた、と吐露している。インタビューで触れられていた狭額縁なディスプレイによる横幅69mmというボディサイズだけではなく、ラウンドする背面、そしてディスプレイ下部に集められたクイック起動キーと音量ボタン。これらを踏まえると、やはり片手でサッと操作できることを打ち出した設計なのだ、と強く感じさせる。

 最近のスマートフォンでは、大画面化がトレンドの1つだが、片手での利用に配慮した機種も最近ではいくつか登場してきている。そうした中で「203SH」のボタン配置は、一般的なAndroidスマートフォンとは違うけれど、なるほど、なかなか面白い。使えば使うほど、離れられなくなりそうで、これからじっくり吟味したい。